神がかった活躍で今や名実ともにトップ選手となったエンゼルス・大谷翔平(28)。大谷は野球の実力もさることながら、その人となりも含めて称賛される。誰もが認めるナイスガイは、いったいどんな家庭環境から生まれたのか。地元紙記者が語る。
「ともに高身長の元社会人野球選手の父・徹さんと元バドミントン選手の母・加代子さんの間に生まれ、体格に恵まれました。それだけでなく、7つ上の兄と2つ違いの姉がいて、3人きょうだいの『末っ子』として育ったことが、大谷選手の図抜けた実力や性格形成に大きく影響したと言われています」
大谷は18歳まで岩手県で過ごしたが、幼い頃から常に彼の近くにいたのが2つ上の姉だったという。
大谷の2つ上の幼なじみで花巻東高ではバッテリーを組んだ佐々木大樹氏が語る。
「翔平とは母親同士が同じバドミントンのチームで、小さい頃からよく一緒に遊んでいました。翔平はお姉さんとよくバドミントンをしていて、お姉さんが親身に面倒を見ていましたね」
年齢が近いこともあり、時には姉とケンカをすることもあったようだ。父・徹さんは雑誌のインタビューでこう語っている。
〈兄のほうは七歳上なのでケンカしても勝ち目はありませんでしたが、二歳上のお姉ちゃんに対してはパンチを繰り出したり、蹴りを入れたりして泣かせていました〉(『文藝春秋』、2017年4月号)
そんな天真爛漫な弟を姉は優しく見守った。
「小学生の頃はそれぞれの子供部屋がありながら、2階建ての自宅の1階にあるリビングできょうだい並んで仲良く勉強していたそうです」(前出・地元紙記者)
そしてリトル・シニアを経て、花巻東から日本ハム、メジャーに進んだ弟の姿を姉はずっと見守り続けているのだという。スポーツ紙記者が語る。
「日ハムの試合や2016年のオールスターゲーム、メジャーに飛び立つ前の日本でのラストゲームなど、大谷の節目となる試合にお姉さんは加代子さんとともにスタンドに駆けつけていました。あまり女性の影がないとされる大谷選手ですが、人知れず見守ってくれるお姉さんは心の支えになっているはずです」