20年ぶりに主演を務めるテレビ局の看板枠。しかも、演じるのは自身にとって初の一人二役という難役だけに、鈴木京香(54才)はいつも以上に周到な準備をかさねて現場に臨んでいた。しかし、多忙なスケジュールをこなしていくなかで、体調に一抹の不安も覚えていた。その違和感は初日の撮影を終え、ついに限界を迎える。その夜、体調不良を訴えた彼女が現場に戻って来ることはなかった。それは、彼女の人生にとってあまりに想定外のものだった──。
「京香さんの降板で現場は大混乱です。撮影はストップしたままで、共演者やスポンサーにも『体調不良』としか説明しようがない状態。現在(5月16日)、撮影再開のめどは立っておらず、たとえ代役が決まっても、撮影場所の確保やスケジュールの調整が可能なのか、見当もつきません」(フジテレビ関係者)
体調不良のため、主演予定のフジテレビ系連続ドラマ『この素晴らしき世界』(7月スタート、木曜22時)を降板した鈴木京香(54才)。ドラマは、平凡な主婦がひょんなことから大女優の「替え玉」に抜擢されて二重生活を強いられるストーリー。主婦と大物女優という一人二役の難しい役柄に加え、京香のイメージに沿って書かれた「当て書き」台本のため、代役選びに難航しているという。
「共演予定の木村佳乃さん(47才)を主役にスライドするとか、演技力のある寺島しのぶさん(50才)はどうかなど、代役候補の名前はいくつか挙がっていますが、現時点で具体的なめどは立っていません。誰に白羽の矢が立つか、スタッフはやきもきしています」(前出・フジテレビ関係者)
気になる京香の病名は徹底的に隠されている。
「『急を要する病状』ということ以外、病名や病気の程度はフジテレビ幹部にも伏せられていて、現在も病名をめぐって情報が錯綜しています」(別のフジテレビ関係者)
京香に何が起きたのか。
《ご心配をお掛けしますが、早くお仕事に戻れるようしばらくは治療に専念させていただきます》
ホームページで彼女はそうコメントしたものの、関係者には不安が広がる。
「責任感の強い彼女が早々に降板を決めるなんて、よほど重い症状だったのではないかとの声が飛び交いました。生命にかかわる病気だとみている人もいます。入院、手術をしていないと事務所が断言したことからも、簡単に処置できない状況ではないのかとの懸念も拭えません」(芸能関係者)
最近の京香の仕事は順調そのもので、2020年には3期連続でドラマに出演。翌年からはNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(2021年)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)などの大作でも重要な役どころを演じてきた。コロナ禍で仕事が減った芸能人も多いなか、彼女の女優人生は順風満帆に見えた。だが、病魔という予想し得ない異変が彼女の体を襲った。