メンバー3人が脱退し、新体制となるKing & Prince。彼らがどんなグループなのか、改めて振り返る。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、その魅力について綴ります。
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King & Prince(以下、キンプリ)のCDデビュー5周年記念日である5月23日とともに、平野紫耀クン(26才)、岸優太クン(27才)、神宮寺勇太クン(25才)がグループを離れる日が迫ってきました。
5人が揃ってパフォーマンスをしているのを見ていると、この現実をつい忘れてしまいます。5月13日放送の『King & Princeる。(キンプる。)』(日本テレビ系)でも同様の想いを抱きました。どこから見ても完璧に完成されているグループ。5人も5人でいるからこそのパワーを改めて感じたことと思いますし、全員がメンバー想いだということ、そして番組スタッフにどれだけ愛されていたかということがわかったと思います。私にさえそれがストレートに伝わってきましたから。
歌番組やMVを見直しても同じことを思います。キンプリはキラキラのままだし、パフォーマンスもずぬけていて、グループのワチャワチャ感もまったく変わっていないのですから。でも23日は迫ってきていて……。
昨年11月4日の“発表”から、ずっとその繰り返しでした。「まさか」という衝撃が強すぎて、気持ちがすっ飛んでしまうのです。
ジャニーズを長く取材してきた記者やリポーターの皆さんの間でずっと言われていたことというのは「王道」「全員が王子様」「顔面偏差値の高さが随一」から、この先何年も日本のエンターテインメント界の先頭に立って歩み、成長していくグループであり、世界進出も決して夢ではない……でした。
5月23日、CDデビューしてわずか5年でキンプリはグループのカタチを大きく変えます。正直、悲しいし、さびしいです。
岩橋玄樹クン(26才)含めた6人の歴史が大きく動き出したのは2015年4月。舞台『ジャニーズ銀座2015』(シアタークリエ)の座長を務めることになったときだったと思います。私の印象では、『ジャニーズ銀座』というのはスポットライトがなかなか当たらないジャニーズJr.が、ステージと客席の距離が近い同劇場の真ん中で趣向を凝らしたパフォーマンスをする……というものでした。
だから、すでに出来上がっていた感のあった6人が『ジャニーズ銀座』?と感じたと同時に、これは伝説の幕開けだとも思いました。
数枚しか出ない当日券を求めて、劇場の周りにファンの皆さんの大行列ができるのは同公演の風物詩ですが、やはり記録的な人数が並んだのを間近で見ることもできました。