ライフ

山口組機関紙の川柳コーナー 「リモートで 会議したいが 俺、無職」他コロナ禍でサラリーマン川柳的な作品が急増

指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)

指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、山口組の機関紙に掲載されている川柳コーナーから考察する暴力団組織の盛衰について。

 * * *
<マスクして 嫁が美人に 取らないで>

 令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行となった。マスクの着用は3月13日から個人の判断に委ねられていたが、これを機にマスク撤廃を宣言する企業もあり、人々の間では脱マスクが進むと予想される。マスク生活に慣れてしまった人の間には戸惑う声など出ているようで、「山口組新報」第28号(3月1日号)にもそんな川柳が載った。

 山口組新報は六代目山口組が傘下組織に向け、年3回発行する機関紙である。B4版で全ページオールカラーの贅沢な作りだ。幹部による「巻頭言や組行事や法要などに関する報告があり、毎回ではないが山口組の歴史や精神について解説するコーナーもある。コロナ前には傘下組織の幹部の海外旅行記もあったが、コロナ後はご当地自慢ならぬ地元の紹介など行われている。震災が起きた時は、任侠道の精神からか、被災地へのお見舞いや支援活動の報告がなされ、暴力団への締め付けが厳しくなる条例制定や法改正時には、紙面で警察の捜査や司法や立法への不満をさらけ出してきたこともある。

 一方、新報には毎号7頁目に俳句・川柳・短歌狂歌からなる川柳コーナーがある。創刊号から続く人気のコーナーで、全国の組織から応募があるといわれているが、ある幹部は「応募が足りないと、出すようにと言われますよ」と話す。そう言われれば出さないわけにいかないのが極道の世界で、「組の中で文才のありそうなヤツに任せる」という。以前は掲載された句には詠んだ者の個人名もしくは渡世名だけで組の名前は出なかったが、今は所属する組の名前も掲載されるようになった。

関連記事

トピックス

春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン