過酷な生存競争にさらされるアナウンサーにとって、数少ない拠り所となるのが同窓だ。テレビには映らない女性アナたちの「学閥」を徹底取材した。
〈えっ、全員慶応?〉。3月末、日本テレビの岩本乃蒼アナが同僚アナとの集合写真を自身のインスタグラムにアップすると、そんなコメントが付いた。お揃いのTシャツ姿で満面の笑みを浮かべているのは、岩本アナと水卜麻美アナ、徳島えりかアナ、郡司恭子アナの4人。
「コメントにある通り、全員慶応大学出身です。うちの慶応出身アナは仲が良く、特にこの4人は特別。一緒にディズニーランドに行くなどプライベートでも親密です」(日テレ関係者)
岩本アナの投稿に郡司アナは〈今年もこのTシャツ着よう〉とコメントを送った。
「写真には映っていないけど、岩田アナも同じ慶応出身で仲良し。仕事終わりに水卜アナと岩田アナが2人で焼き肉を食べにいくこともありますよ。収録で“この間、岩田アナと食事しながら愚痴ってて?”と話せるくらいの間柄」(同前)
キー局のアナウンス部では出身大学ごとにグループができることがままあるという。放送作家の山田美保子氏が語る。
「女性アナウンサーは若手がもてはやされ、すぐに頭角を現わさないと他部署に異動させられるケースも少なくありません。そんな厳しい世界でも同門の絆は珍しくない。就職活動時代から切磋琢磨してきたケースや、学生時代にミスコンで共演したり、OBOG訪問で先輩アナに助言をもらったりと、距離が縮まりやすい土壌があります」
TBSでは江藤愛アナ、皆川玲奈アナ、日比麻音子アナ、山本里菜アナの青学出身グループが存在感を示す。
「皆川アナと山本アナは『ひるおび』ファミリーで、デスクも隣。山本アナと日比アナは年次こそ違えど、ミスコン2014でファイナリストの“戦友”です」(TBS関係者)