《まずはおひとりおひとりにお詫び申し上げたく思います》──偽ブランド品を転売して違法に「2115円の利益」を得ていたことが発覚し、3月に商標法違反容疑で書類送検されていた足立区議会議員の和田愛子氏(38)。このことが報じられた5月24日、和田氏は立憲民主党に離党届を提出し「除籍」処分になっていたが、5月25日夜には区議を辞職することを自身のツイッターアカウントで表明した。
「和田議員は昨年5月、通販サイトで仕入れた人気ブランド『アニエスベー』の偽物のバッグ1点をフリマアプリで8300円で売却し、違法に利益を得ていたといいます。和田議員は『選挙資金のために販売したが、バッグが偽物だとは認識していなかった』と説明していました。東京簡裁は今月9日、商標法違反罪で罰金20万円の略式命令を出していましたが、和田議員はすでに納付しているといいます」(全国紙記者)
和田氏はツイッターで一連の問題について《事実です》と認めたうえで、《明日5月26日の任期開始とともに即日辞職することを決断し、先ほど議会事務局へ必要な書類を提出いたしました》としている。
5月21日に投開票された東京都足立区議選で、45議席中8番目となる5115票を獲得して、初当選を果たしたばかりの和田氏。一体どういった経歴なのか。
東京都中央区出身の彼女は1985年生まれ。ロンドン日本人学校中学部、青山学院高等部を経て、青山学院大学文学部に入学した。卒業後は三菱UFJ銀行に就職し、15年間営業職を務めていたという。
東日本大震災、出産、不妊治療といった経験を経て、社会問題への感心が高まり、政治家を志すようになったという和田氏。2021年の東京都議会議員選挙では惜敗したが、足立区議に当選。これからの活躍が期待されていた中で、区民の期待を裏切る事件だった。足立区民が、和田氏への印象を語る。