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【全文公開】安倍元首相銃撃・山上徹也被告が事件直前に鈴木エイト氏に送っていたメッセージ

山上徹也被告(左)は鈴木エイト氏にどんなメッセージを?

山上徹也被告(左)は鈴木エイト氏にどんなメッセージを?

 安倍晋三・元首相を銃撃した山上徹也被告の第一回公判前整理手続きの日程が6月12日に決定した。事件から間もなく1年、再び注目が集まっている。

 その山上被告が事件直前、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と自民党政権の関係を追及してきたジャーナリスト・鈴木エイト氏にツイッター上でメッセージを送っていたことが判明した。

 山上被告はツイッターで「オレが憎むのは統一教会だけだ。結果として安倍政権に何があってもオレの知った事ではない」といった投稿をしていたことがわかっているが、そのなかで鈴木氏にアプローチしたという。鈴木氏が明かす。

「私は事件後、何度も山上の弁護団の弁護人への取材を重ねてきました。今年になって、山上が“事件前にエイトさんへメッセージを送った”と話していると聞きました。私がそのことを失念していたのです。

 ダイレクトメッセージの通知メールを確認すると、事件の9日前にあたる2022年6月29日21時11分、山上のアカウントからメッセージが2通来ていたことがわかりました。だが、山上のツイッターアカウントはツイッター社から凍結されているため、どのようなやり取りがあったかは確認できませんでした。その後、弁護人を通じて、やり取りの詳細を山上から教えてもらいました」

 山上被告の記憶によると、鈴木氏には以下のようなメッセージを送ったという。

「やや日刊カルト新聞(鈴木氏が主筆を務めるニュースサイト)を従前からずっと見ていました。初めまして。家族に信者がおり、統一教会をウォッチしている者です。やや日刊カルト新聞をはじめエイト氏の日ごろの活動には頭が下がります。

 最近の統一教会ですが7月10日、日曜日にさいたま市民会館、キャパ2000人で何らかの催しがある旨、浦和家庭教会のホームページの礼拝週報から知りました。コロナ禍で大規模な集会は控えてきた統一教会ですが、何年ぶりかに活動を始めるのではないかと懸念しております。この大会について参加者等ご存じのことはないでしょうか?」

 これに対する鈴木氏の返答についても、山上被告ははっきりと記憶していたという。

「情報提供ありがとうございます。7月10日といえば投票日ですね。6月中旬には世界本部長(尹ヨン鎬【※】・世界宣教本部長)が来日していました。選挙も近いですし何かあるかもしれません。キャパ2000人規模だと祝福関係かもしれません。私のほうでもチェックしておきます」

【※ヨンは[火へんに英]】

 山上被告がこのイベントに関心を持ち、鈴木氏にコンタクトを取ったことが窺える。だが翌日以降、山上被告のツイッター投稿は途絶え、投票日に先立つ7月8日、街頭演説で奈良市を訪れていた安倍元首相を銃撃し、殺害した。いったいこの間、どのような心境の変化があったのだろうか。

 弁護人を通じた山上被告とのやり取りの詳細やその人物像については、鈴木氏の新著『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』に掲載されている。事件の真相解明に向けて、大きく動き出した。

※週刊ポスト2023年6月9・16日号

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