「あんなに誠を追い詰めてしまっていたとは思わなかった」──現在放送中のドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)で、仕事に夢中になってセックスレスでいるうちに夫の愛を失い、必死に追いかけ始める妻・楓を演じている田中みな実(36才)が、来年1月スタートのNHK大河ドラマ『光る君へ』に出演することが分かった。
あるテレビ局関係者はこう話す。「これまでドロドロの恋愛ものばかりに出演して、悪女や恋愛をこじらせる女性役ばかりのみな実さんが、“世界最古の女性セクシー文学”と呼ばれる『源氏物語』の作者・紫式部が主人公の大河で、またどんな芝居を見せてくれるのか。題材的にも彼女にピッタリで、今から楽しみです」。
またあるNHK関係者は「重要な役どころで、ドラマがクランクインする6月から、みな実さんの撮影も始まります」と話した。
そのキャリアは、長い女性アナウンサーの歴史の中でも異色だ。2014年、入社6年目でTBSを退職してフリーに転身。しばらくはフリーアナとして活動したが、2019年のフジテレビ系ドラマ『絶対正義』で女優デビューをすると、同年末にはセミヌードを披露した初写真集で50万部以上を売り上げる爆発的ヒットを飛ばした。これを機に、アナウンサーから芸能人へと大きくシフトした。
翌2020年8月には、アナウンサーが主軸の芸能事務所から、役者がメインの芸能事務所へ移籍して、本格的に女優に転身。恋愛トークバラエティー番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)と、局アナ時代から続くTBSラジオ『田中みな実あったかタイム』だけは継続しながらも、基本は女優業とモデル業で活動している。
「近年、元テレビ局アナウンサーの多くが女優デビューしています。元フジテレビの加藤綾子さんは『ブラックペアン』、元TBSの宇垣美里さんは『彼女はキレイだった』、元テレビ東京の鷲見玲奈さんは『アプリで恋する20の条件』に出演と、アナウンサーから女優へという流れは王道になりつつあります。
ただ、継続して本格的に女優を続けている、という観点ではみな実さんが群を抜いている。かつてNHKのアナウンサーだった野際陽子さん以来の、“辞め局アナ大女優”になれる可能性を秘めているかもしれません。