フジテレビは5月18日、女優の鈴木京香(54)が体調不良のため降板した7月期の連続ドラマ『この素晴らしき世界』の代役として、女優の若村麻由美(56)が主演を務めると発表した。鈴木は降板に際して「病気治療でお休みをいただくことになりました」「しばらくは治療に専念させていただきます」と発表していた。病状など詳しい理由は明かされておらず重病説も囁かれたが、実は“意外なところ”で彼女の近況が明かされていた。芸能関係者が言う。
「三谷幸喜さん(61)がご自身の新聞の連載で、山口智子さん(58)の呼びかけで京香さんや小野武彦さん(80)ら『王様のレストラン』(1995年放送、フジテレビ系)のメンバーと同窓会を開いたことが書かれていたんです」
この連載とは、朝日新聞夕刊で週1回掲載されているコラム「三谷幸喜のありふれた生活」のこと。三谷氏は5月11日、18日と2週にわたって作品への思い入れや同窓会が大盛り上がりだったとことを回想。当日の鈴木の様子についても〈すごく元気だった〉と触れており、降板の一報を受けて〈ちょっとびっくりだ〉と驚いたことを明かしている。
「今回の報道も本当に驚きました」
『王様のレストラン』は松本白鸚(80、当時は幸四郎)扮する伝説のギャルソンが傾いたフレンチレストランを立て直す物語だが、作中の展開同様、出演者やスタッフの結束が固い作品だったという。同作に料理監修で参加した料理研究評論家の服部幸應氏(77)が言う。
「『王様のレストラン』は三谷さんの脚本がギリギリで、台本が現場に届くと急いで撮影が始まっていました。現場ではみんな和気藹々としていて、臨場感がありましたね。京香さんとはこの番組以外にも『熱烈的中華飯店』(フジテレビ系)や『グランメゾン東京』(TBS系)などいくつかの番組でご一緒しました。
その後、私はフランス大使館やイタリア大使館などの食事会に呼ばれることがあるんですが、その場でも何度かお会いしました。普通の日常会話くらいですが、あの優しげな雰囲気や穏やかな声に癒やされましたね。僕はファンなんですね(笑)。
そんな縁もあって、たまに僕から『最近、お元気してますか?』と電話することもありましたが、ここ数年はコロナ禍で連絡を取っていませんでした。だから今回の報道も本当に驚きました。今は電話をするのも憚られるので、そっと見守ることしかできません。早くお元気になってほしいなと願っているところです」
ファンのみならず、多くの共演者たちをも魅了する鈴木京香。彼女が元気に復帰した“素晴らしき世界”が早く訪れることを誰もが願ってやまない。
※週刊ポスト2023年6月9・16日号