国内

「警察が早く決着をつけたがっている」映画『緊急取調室』公開延期で浮かび上がる市川猿之助の今後

今後の動向が注目される市川猿之助

今後の動向が注目される市川猿之助

《公開を心待ちにしていただいていた皆様、またご出演いただいた皆様や制作スタッフならびに関係者の皆様に、深くお詫び申しあげます》──歌舞伎俳優・市川猿之助(47)の出演映画『緊急取調室 THE FINAL』が公開延期されることがわかった。6月16日より公開が予定されていたが、同月1日に公式ホームページで延期が発表された。理由については、〈総合的な判断〉としている。

 同映画につけられたキャッチフレーズは、「最後の敵は、内閣総理大臣」。猿之助は内閣総理大臣・長内洋次郎役として、いわば“ラスボス”のような重要な役どころを務めていた。それだけに制作陣は、一連の“猿之助騒動”の進展を見守りつつ、予定通り公開するか否かギリギリの判断を迫られ、公開予定日まで1か月を切っても番宣ゼロという状態が続いていた。

 主演を務める天海祐希(55)のショックは計り知れない。テレビ局関係者が明かす。

「第4シーズンまでテレビ放送されてきた人気シリーズの初めての劇場版です。主演として役者生命を賭けてきた天海祐希さんの落胆と怒りは大きく、番宣のために予定していた映画関連の番組出演は続々キャンセルとなったそうです」

劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の公式サイトよりキービジュアル

劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の公式サイトよりキービジュアル。左上には猿之助が

 ドラマのファンからは、〈お蔵入りだけはイヤだ〉という悲鳴が続出している。しかし、猿之助の代役を立てて撮り直すのも茨の道のようだ。

「まず代役がすぐ見つかるかどうかわかりません。それに豪華キャストたちのスケジュールを次に押さえるとなると夏以降になるでしょうから、大赤字は免れません。撮り直しの方向に話が進んでも、天海さんらが同じモチベーションを保てるかは難しいでしょう。関係者のあいだでは、撮り直しですらも厳しいのでは……との話も出ています」(前出・テレビ局関係者)

 捜査は今、どのような状況なのか。

「一部では『警察が早く決着をつけたがっている』という声もあり、事件性の有無は間もなく明らかになるでしょう。外形的な状況からは自殺幇助容疑での逮捕が考えられますが、情状酌量の余地もあります」(警察OB)

他人の自殺を手助けする自殺幇助罪には、6か月以上7年以下の懲役、または禁錮刑が課せられる。

 150年以上にわたり途絶えたことがない「猿之助」の名前も危機に直面している。

「團子くんが継ぐのが既定路線ですが、まだ19歳と若すぎる。さらに襲名には四代目(現・猿之助)の承認が必要ですが、彼が逮捕されるとなると、それは難しい。そこで香川照之さんの盟友で澤瀉屋の師匠筋にもあたる市川宗家の当代團十郎さんが團子くんの後見人となり、襲名までの間、支えていくそうです」(梨園関係者)

 歌舞伎はもちろん、ドラマや映画、バラエティ番組と幅広い活躍を見せていた猿之助。業界を揺るがす騒動は、まだ収まらない。

関連記事

トピックス

プロ志望届を提出した慶大4年の清原正吾(時事通信フォト)
【清原和博氏の長男】プロ志望届提出の清原正吾 父の元同僚・広澤克実氏が明かす本音評価、ドラフトで指名されるのか
週刊ポスト
シャトレーゼのケーキを提供している疑惑のカフェ(シャトレーゼHPより)
《ぼったくりと批判殺到》京都・嵐山の人気カフェから「転売シャトレーゼ」が消えた 店員は「品薄で入ってこない」と説明
NEWSポストセブン
殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた須藤早貴被告の高校時代
《“紀州のドンファン”公判》元妻・須藤早貴被告が「消したかった」過去のセクシービデオ出演経歴「会社従業員に知られて…」“著作権 買い取り”の検索履歴
NEWSポストセブン
敗戦を聞き、涙した木下。胸中を明かす(撮影/木村圭司)
《まさかの初戦敗退》TKO木下隆行が語る「キングオブコント」の敗因 審査員から「お前らこのネタでええんか?」と突きつけられた 52歳で芽生えた“初めての思い”
NEWSポストセブン
買い物帰りの水原一平被告(右)と妻(写真/AFLO)
《妻と同居生活続行中》水原一平被告のLINE画面に映る“苦境に寄り添う存在”の正体 待ち受ける「監獄生活」の心の支えに
週刊ポスト
地面師グループに騙された巨額詐欺事件の真相とは
【入手】ドラマ『地面師たち』で描かれた詐欺犯の実像「フィリピンパブで豪遊し海外逃亡」 公開されなかった“秘密文書”で消された文言は
NEWSポストセブン
「大尊時代」の到来へ(左から大の里、尊富士。時事通信フォト)
【「大尊時代」へ】十両優勝の尊富士に「再入幕」の可能性浮上 大の里との学生時代の実績の比較、直接対決の結果から何が見えるか
NEWSポストセブン
地面師グループに巨額のだまし取られた真相とは(Netflix公式より)
『地面師たち』積水ハウスの“秘密文書”に見る巨額詐欺事件の真相「ずさんな手書き稟議書」「急展開した取引」の背景に派閥争い
NEWSポストセブン
写真を見せると「出会いが多いから…」と話した眞鍋氏
【火の鳥不倫】バレー女子日本代表監督・眞鍋政義氏が40代女性と不倫 代表合宿中に宿舎近くのホテルで逢瀬、選手や予定表に関する「情報漏洩」疑惑も
週刊ポスト
フジテレビ月9ドラマ『海のはじまり』(公式HPより)
《あえて物議を醸す?》トレンド世界1位連発『海のはじまり』が最終話までバズり続けた本当の理由
NEWSポストセブン
「いまがいちばん楽しい」と語る世良公則
来年に古希を迎える世良公則、これまでとこれからを語る「いまはありのままの自分を受け入れられるようになった」
女性セブン
バレーボール女子日本代表監督の眞鍋政義氏が“火の鳥不倫”か(時事通信)
《バレー協会に激震走る》女子日本代表の前監督・眞鍋政義氏、不倫相手にささやいていたキャプテン古賀紗理那の処遇 10月には「次期代表監督」発表
NEWSポストセブン