放送中のドラマ『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』(関西テレビ・フジテレビ系)で、元弁護士の探偵役を演じている天海祐希(55才)。長年にわたってトップを走り続ける彼女の魅力について、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが分析する。
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「50歳を超えていると知って驚く女性有名人」、「芸能界一!ハンサムだと思う女性芸能人」、「もし会社員だったら出世が早いと思う女性有名人」、「理想の上司」、そして「弁護士役がはまっていたと思う女優」。
この数年、天海祐希サンが第1位に輝いたランキングの数々です。
最近、“50代しばり”には石田ゆり子サン(53才)が参入していらしたし、「理想の上司」には日本テレビの水卜麻美アナ(36才)という強敵も現れました。けれど、いま一度アンケートを実施したならば、どちらにも天海サンが1位に返り咲きそうな気がします。連続ドラマに映画にCMにと、天海祐希サンが何度目かの大ブームを迎えているのです。
私の世代から見てもホントに美しいし、カッコイイ。近年、連続ドラマでの役どころは男性部下を従える警察官や弁護士という印象が強く、松下洸平サン(36才)をバディに迎えた4月期のドラマ『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』(関西テレビ・フジテレビ系)も、元弁護士の探偵役です。
高嶋政伸サン(56才)・戸田菜穂サン(49才、ともに第1話)、早見あかりサン(28才、第2話)、高橋克実サン(62才、第3話)、水野美紀サン(48才、第4話・第5話)と毎話、超豪華で濃い(!)ゲストが、座長の天海サンを信用しきって存分に演じていらっしゃるのが同作の真骨頂。
そして天海サンの役どころは頭脳明晰で武器は変装というだけあって、高級クラブの新人ホステスや料亭の芸者、中国人の大富豪から選挙のウグイス嬢、ビルの清掃員、調理場スタッフなどと毎回、大変身されるのです。
第3話のゲストだった高橋克実サンは「天海サンがいるだけでとにかく現場の空気が明るくなるので、さすが」と。さらに「何着ても似合ってしまう(天海サンの)変装シーン」には「噴き出してしまってNGになったシーンが結構ありまして」とコメントされていました。
思っていたとおりですよね。きっと『離婚弁護士』でも『BOSS』でも『カエルの王女さま』(すべてフジテレビ系)でも、キャストやスタッフの皆さんは前述の克実サンのような経験をしていらしたのではないでしょうか?
一方、『女王の教室』(日本テレビ系)では志田未来サン(30才)をはじめ、子役の皆さんとはあえて距離をとって無駄話をせず、緊張感を保ち続けていらしたのは有名な話。それでも、メインキャストではなかった伊藤沙莉サン(29才)に声をかけ、前室に呼び出し、カメラがまわっていなくてもしっかり演じていた彼女を褒め、そのまま頑張っていたら、きっと見てくれている人がいる……とアドバイスをなさったのもまた有名な話です。
その伊藤サンは2024年度前期の連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)のヒロインに抜擢されたのですから天海サンはまさに「理想の上司」と言えましょう。