インターネットテレビABEMA(前・AbemaTV)には、2018年4月から社員アナウンサーが存在する。その1期生の一人、西澤由夏アナ(29)はサイバーエージェントの営業職を経て、同社アナウンサーに転身した、異色の経歴を持つ。
「いったん目標を立てたら可能性がある限り、追い続ける性格です。入社2年目にABEMAにアナウンス室ができると知って、幼い頃から憧れ続けた夢に再挑戦しました」
千鳥と共演するバラエティ番組などを中心に経験を積んで、昨秋からは『ABEMA NEWS』にも出演する。
「バラエティとニュースの現場では必要とされるスキルがまったく違い、毎回放送を聴き返しては落ち着いた声のトーンなど新たな研究を重ねています。最近採り入れているのは、本番前のオーツミルク。おせんべいやチョコなど様々に試して、喉の開きや舌の動きが自分の中でいちばんしっくりきたんです」
入念な準備は心配性ゆえと語るが、現場では二重、三重に原稿を確認してニュースを伝え、速報にも冷静に対応した。勤勉さが生んだ信頼感を携えて、西澤アナは夢だったアナウンサー人生を歩んでいる。
【プロフィール】
西澤由夏(にしざわ・ゆか)/1993年8月12日生まれ、埼玉県出身。2016年サイバーエージェント入社。営業職を経て2018年よりAbemaTV(現ABEMA)専属アナウンサー。『ABEMA NEWS』『チャンスの時間』など担当。
取材・文/渡部美也 撮影/黒石あみ
※週刊ポスト2023年6月23日号