キッチン家電を主力商品とする「アイネクス」が理美容家電に参入した。その第1弾が、軽量で大風量、乾かすたびにツヤ髪へと導くドライヤーだ。
同社のコンセプトは「お客様の見えない声を商品化するモノづくり」。「見えない声」とは何を指すのだろうか。
「ドライヤーは軽いものを選べば風量が弱く、パワーのあるものは重く、稼働音がうるさいのが一般的です。そういった“当たり前になっている不満”を見えない声と表現し、フラストレーションを解消しつつ、ハイスペックな製品を目指しました」(マーケティング部の江間彩織さん・以下同)
本製品は「ブラシレスDCモーター」という小型のモーターを搭載し、本体重量をわずか320gに抑えた。付属のアタッチメントを装着しても397gだ。同程度の風量のドライヤーだと平均重量は約560gというから圧倒的に軽い。
それでいて2.26立方メートル/分という大風量(一般的なドライヤーは1.3〜1.8立方メートル/分程度)を実現。濡れた状態の髪はキューティクルが剥がれやすく傷みやすいため、ダメージ低減のため速乾性を重視。騒音も抑制した。
「通常、小型モーターで風量を上げると音が大きくなりますが、これは最大風量でも65db前後(一般的なドライヤーは70〜100db程度)。この静音モーターは国内で特許を取得しています」
さらに、1ccあたり10万〜100万個のプラスイオンとマイナスイオンが発生する(JISによる発生空気イオン密度表示はクラス1〜6まであり、本製品は上から2番目のクラス5を取得、日本機能性イオン協会による調査)。
イオンドライヤーといえば、マイナスイオンのみを噴出するイメージがあるが──。
「マイナスイオンだけを髪に送ると髪の帯電が偏り、マイナス電子同士が反発してしまいます。そこでプラスイオンも与えて中和させることにより、静電気を抑え、キューティクルを整え、ツヤと潤いのある髪を叶えます」
本体からはマイナスイオン、付属のアタッチメント(ヘッド)を装着すればプラスイオンも発生する仕組みになっている。
「イオンは風量が強いと吹き飛ばされて髪に滞留しづらくなります。そこでヘッドをつけて風量を絞り、イオンを効率よく髪に吸着させるよう工夫しています」
温風と冷風が自動的に切り替わる「冷風温風交互切替モード」も搭載。過度な乾燥を防ぎ、温風でクセを伸ばし、冷風でキープ。毎日乾かすだけで美髪になれそうだ。
【商品DATA】
『スマート ウォーター イオン ヘアドライヤー』/AINX/3万5200円
本体サイズ/幅190×奥行42×高さ170mm
重量/本体320g、アタッチメント込み397g
風量は4段階で切り替えられる
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2023年6月22日号