「展示会場全体にその笑い声は響き渡っていました。笑顔が絶えないご一家ではありますが、まさか雅子さまと愛子さまが大爆笑されるとは……。新鮮でした」(皇室記者)
5月30日、天皇ご一家はご即位5年とご成婚30年を記念する特別展『新しい時代とともに─天皇皇后両陛下の歩み』のご鑑賞のため、都内の百貨店を訪問された。その日、陛下は爽やかな薄いブルーのワイシャツにスーツ、雅子さまは薄いブルーのパンツスーツ、愛子さまは薄いブルーのスーツをお召しで、リンクコーデを意識された装いだった。
百貨店の入り口の正面には、「結婚の儀」のパレードで両陛下が乗られたオープンカーが飾られ、展示会場には、ご一家ゆかりの品や写真、およそ250点が並んだ。
「愛子さまはいつになく饒舌でした。婚約内定会見の際に、雅子さまがお召しになったレモンイエローのワンピースをご覧になって陛下にプロポーズの“再現”をお願いされたり、ご自身の産着『御初召』をご覧になって、“初めて見ました……あ、初めてじゃないですね”と訂正されたりと、大変楽しまれているご様子で、当初の予定よりも1時間ほど延長されるほど、じっくりとご覧になられました」(宮内庁関係者)
ご一家に爆笑の渦が巻き起こったのは、愛子さまの高校の卒業式の写真を前にしたときだったという。
「愛子さまは、ご自身のお写真をご覧になり、“前髪を切りすぎちゃったのよね”と大きな笑みを見せられた。雅子さまも当時のことを覚えていらっしゃったようで、愛子さまに“自分で切ったのよね”と声をかけられていました。
愛子さまがそのように、自然体で大笑いされる姿を見せられるまでの年月を考えると、感慨深いものがありました」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまはもともと天真爛漫な性格であられたというが、幼い頃は外に出られると雅子さまの後ろに隠れがちで、一般人から名前を呼ばれると緊張されたりすることもあった。
転機は、愛子さまが14才のとき。上皇さまが退位の意向を示された年だ。
「愛子さまは退位を機に、自分が“天皇の娘”となることを強くご自覚されたのだと思います。ご静養の際も、雅子さまの横に並び、積極的に国民と向き合う姿が見られるようになりました。中学3年生のときには激やせが心配されたこともありましたが、それも、“外から見られる自分”を意識され始めたからではないでしょうか」(放送作家のつげのり子さん)