俳優の西島秀俊(52)が、5月24日(日本時間)、フランスで行われた「第76回カンヌ国際映画祭」に参加した。出演作は北野武監督(76)の6年ぶりの新作『首』。本能寺の変を描いた同作で明智光秀を演じた西島は上映後、「今までの中で一番、素晴らしい上演だったなと感動しております」と感慨深げに語った。
映画関係者が振り返る。
「今年のカンヌは“日本愛”を感じましたね。『アウトレイジ』以来13年ぶりに“世界のキタノ”が現れたかと思えば、クラシック部門では小津安二郎監督2作品のデジタル修復版が上映されたり、是枝裕和監督の作品『怪物』も話題を集め、役所広司さんが見事に男優賞を受賞した『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』も、監督こそドイツのヴィム・ヴェンダースですが、撮影は全て日本で行われた日本作品ですからね」(映画会社関係者)
『首』の上映後、「観客の皆様が集中して笑いながら観てくださって胸がいっぱいです」と噛み締めた西島は、これまで『Dolls』(北野武監督・2002年)に出演し、ベネチア映画祭(イタリア)に参加。2016年には主演映画『クリーピー 偽りの隣人』(黒沢清監督)がベルリナーレ・スペシャル部門に選出され、ベルリン映画祭(ドイツ)に足を運び、そして2022年には主演映画『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)で米・アカデミー賞に参加し、国際長編映画賞を受賞。ベネチア・ベルリンと並ぶ世界3大映画祭の中で、カンヌ映画祭は今回初参加となった。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの西島が、カンヌ帰国後に向かった先は、意外な場所だった。
6月上旬の平日、彼の姿は都内のある名門セレブ病院にあった。
「この病院は、芸能人も多く通う総合病院です。治療専門というわけではなく、検査や人間ドッグで訪れる人も多くいます。この日の西島さんも定期検診を受けに行っていたようです」(芸能関係者)
浴衣のような検査着に着替えた西島だが、オーラは隠しきれなかったようだ。居合わせた利用者によれば、「多くの人と同じく待合室にいましたが、あのイケメンでガタイもいいので目立っていました。ただ、通常は病院のスタッフがフルネームで声をかけて検査室に呼ばれるのですが、西島さんだけはスタッフがわざわざ隣まで行って“どうぞ”と囁くだけでしたね」という。
芸能界きってのアクション俳優ともいわれる西島。ドラマ『MOZU』(2014年)やドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(2017年)では、引き締まったムキムキボディや本格的なアクションシーンに注目が集まった。『警視庁アウトサイダー』(2023年)の第一話冒頭の撮影では、新日本プロレスのオカダ・カズチカ、棚橋弘至らから直接指導を仰ぎ、本番では颯爽とプロレス技を決める一幕も。エキストラやレスラー達から拍手をもらっていた。