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《18歳容疑者は自衛隊オタク》「織田信長はけらいの明智光秀におそわれ死んだ」訓練中に上官射殺した自衛官候補生の“下克上”卒業文集

訓練の様子(ホームページより)

訓練の様子(ホームページより)

 岐阜市にある陸上自衛隊「日野基本射撃場」で6月14日、自衛官候補生の男(18)が隊員に向け小銃を発射し、3人が撃たれ2人が死亡した事件。逮捕された容疑者は「52歳の教官を狙った」と供述している一方、「強い恨みはなかった」とも話しているといい、警察は動機面での捜査を進めている。自衛隊関係者は、容疑者の印象をこう語る。

「彼は自衛隊にあこがれて知識を蓄えた、いわゆる“自衛隊オタク”でした。一方で団体行動は苦手で、マニア的な知識をひけらかして、ちょいちょいトラブルもあったそうです。もっとも、自衛隊の入隊希望者にはマニアはよくいるので、そう問題にはならなかった。ただ、訓練で上の人間に文句を言ったりしていたから、他の候補生より注意を受けることは多かったようです。実際に入って訓練などをやってみると、現実は思い描いた理想とは違いますからね」

 容疑者の幼少期を知る小学校時代の保護者は、こう振り返る。

「同級生だった子供に今回の事件のことを聞いたら、『活発だけど、ちょっと変わってるやつだったよね』と言っていました。私も、彼が始業してから数時間たった変な時間に登校している姿をよく見ました」

 小学校・中学校の同級生だった男性は「友達は多いほうではなかった」と話す。

「小学校の時から毎日学校に来る人じゃなくて、遅刻や欠席は多かった。それでも悪いことをしたりキレたりするタイプじゃなくて、学校ではよく鬼ごっこをして遊びました。体は大柄なんですけど、身体能力がめちゃくちゃ高かった。中学になるとさらに学校にくることが減ったんですけど、こんなことを起こすとはびっくりです」

 小学校の卒業文集の「もしもまほうが使えたら?」という質問には、他のクラスメイトが「空を飛びたい」「有名人に会ってみたい」といった回答を寄せる中、彼は「1回使えたら100回使えるようにする」と独特のセンスを見せている。

 京都に行った「修学旅行の思い出」には、こんなことを書き残している。

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