「ヨガの母」「宇宙の母」という意味を持つ「ヨグマタ」。ヨガのマスターとして与えられた尊称を持つ相川圭子さんが、週刊ポストで人生相談の連載をスタートした。第1回目の相談はこちら──。
Q:このページの編集を担当する者です。先日、離れて暮らす82歳の父が心臓の病気で倒れました。幸い手術をして大事には至りませんでしたが、父はひとり暮らしのため、今後のことがとても心配です。この機会に介護施設やデイサービスの利用などを提案してみたのですが、頑固な父は「オレはひとりで大丈夫」と聞く耳を持ちません。こういう時、父にどんな言葉をかければいいのでしょうか?(50歳・編集者)
老親との関わりは心配ではなく幸せ 常に「ありがとう」から始めましょう
A:離れて暮らす父親の健康を気遣う息子さん。多忙でしょうが、思い切って会いに行って、「お父さん、調子はどう?」なんて声をかけ、肩を揉んだり、父親の好物を一緒に食べたり、打ち解けながらこれまでの感謝を込めて心からの「ありがとう」を伝えてみましょう。
心配が先走るあまり、いきなり本題に入らないことが大切です。それよりも先に、やさしい言葉をかけて寄り添いましょう。時間がなければ電話でも、手紙でもいいのです。そうはいってもあなたの思い込みが邪魔をするかもしれません。そこから自由になるために内側から変えるのです。あなたが瞑想をすることを取り入れて、思い込みを取っ払い、素直に愛で感謝を伝える行動を起こすことです。
瞑想は心を浄化する祈りであり、「お父さんに何かあったらどうしよう」「もっと親孝行しなければ」と抱え込んでいる様々な思いを手放し、安心をいただく行です。あなたが瞑想をすることで得られる無償の愛からの「お父さんが守られ元気でいますように」という願いは、きっとかなえられるでしょう。
父親があなたに幼い頃から注いでくださった慈愛をあなたがお返しする番です。
心が忙しく元気だと年老いて弱っている人の気持ちが見えません。相手をジャッジせず、相手をあるがままに受け止めること。お父さんが頑固で、わがままを言っているわけではないのです。瞑想で心が平和になると、気づきが深まり相手の気持ちがわかります。
ヒマラヤ秘教のシッダー瞑想は高次元からの祝福と瞑想秘法で、最速で心身を浄化し、心配が解放され良い人格へ導きます。もっと息子に甘えてほしいと、穏やかに自然な愛を向けられるようになります。
年老いた親に関われることは心配ではなく幸せなことです。常に「ありがとう」から始めましょう。エゴを超えた無償の愛は、親子の絆を深め、癒やしを起こすでしょう。
【プロフィール】
相川圭子(あいかわ・けいこ)/女性で史上初めて「究極のサマディ(悟り)」に達した、現在世界で会えるたった2人のヒマラヤ大聖者の1人。5000年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者で、2007年にはインドスピリチュアル協会から最高の聖者の称号「マハ・マンダレシュワル」を授かる。2016、17年には国連本部で主賓として平和のスピーチも行なった。TBSラジオ『相川圭子 幸せへのメッセージ』にレギュラー出演中。著書は累計100万部を超える。
協力:サイエンス・オブ・エンライトメント https://www.science.ne.jp/