交流戦ではそれまでの勝ちペースが落ち着いたものの、まだまだ好調な阪神。これからいよいよ勝負の夏場に入るが、キーマンは誰なのか。阪神番記者を緊急招集し、座談会を開催した。【全3回の第3回。第1回から読む】
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在阪スポーツ紙記者C:首位を快走している阪神ですが、シーズンはまだまだ長いです。今後のキーマンは誰でしょうかね。
在阪スポーツ紙デスクB:オレはサトテル(佐藤輝明、24)だと思う。交流戦に入ってからは打撃不振で一時スタメン落ちしたけど、5番を打つサトテルの状態が落ちると、4番の大山(悠輔、28)へのマークが厳しくなり、得点力が落ちる。
在阪スポーツ紙デスクA:サトテルは今年から一人暮らしを始めたが、「第2の藤浪(晋太郎)」になる心配もされているな。藤浪は一人暮らししてからタニマチが主催するパーティに頻繁に参加し、夜は北新地のクラブに入り浸りだった。サトテルも時間にルーズなことで知られ、遅刻の常習犯だったから、怠惰な生活を送っていないといいが……。
在阪スポーツ紙記者D:確かに佐藤は自炊がまったくできず、栄養面で心配されていますが、西宮市内に両親が住んでいることもあり食事はしっかり管理されているそうです。部屋にトレーニング器具もあるようですし、今年から打撃フォームを変えてベンチ裏でもよくバットを振っています。この高い意識が続けば、藤浪のようにはならないでしょう。
記者C:もう1人のキーマンは、春先の快進撃の立役者である木浪(聖也、29)だと見ています。遊撃のレギュラーに定着し、8番でチャンスメークして切れ目のない打線を実現させていますが、調子を落とした時に過度に落ち込まないようにできるかどうかだと思います。
デスクA:でも、何よりのキーマンは岡田(彰布)監督だよな。今年調子が良いのは間違いなく彼のおかげだし。
記者D:今は攻守が噛み合っているので良いですが、調子が落ちてきた時にどのような采配を見せるか注目されますね。交流戦でサトテル、ノイジー(28)をスタメンから外したように勝利に徹した起用法の印象があります。
デスクB:岡田監督はまったく油断してないよ。2008年も首位を快走していたけど、最大13ゲーム差を原(辰徳)巨人にひっくり返された苦い経験があるから。今年こそ18年ぶりのアレ(優勝)を見せてもらいたいところだな。
(了。第1回から読む)
※週刊ポスト2023年6月30日・7月7日号