累計販売台数1300万台(2022年9月時点)のマッサージクッション「ルルドシリーズ」など、健康機器を開発・発売するウエルネスカンパニー「アテックス」。
同ブランドから、足をのせるだけで歩く力をサポートする健康機器が誕生した。
「人は歩行時に地面を蹴り出して足の筋肉を前後に収縮させますが、左右に収縮する機会はほぼありません。
この製品は、足をゆらゆらと円弧を描くように上下左右にスイングさせます。それにより、日常生活では動かしにくい左右の筋肉にもアプローチするのです」(マーケティング本部の江村萌さん・以下同)
振動幅は約3.5cm。しっかりとした揺れを感じるが、振り幅が小さいため足腰に負担がかからない。
足をのせる角度は約16度(身長160cmの場合)とゆるやか。テレビを見たりスマホをいじるなど“ながら”でリフレッシュできる。また、付属の回転ボードをお尻に敷いて使用すると、揺れが腰にスムーズに伝達され、上半身への揺れが増幅する。
スイング速度は毎分約100〜160回の5段階。同社の検証によると、1回の使用でふくらはぎ(内側腓腹筋)や腰部(広背筋)が柔らかくなり、腰まわりの柔軟性が増し、歩幅・歩数・速度のいずれもが向上したという。
「筋肉の柔軟性が増すと歩行時にバランスをとりやすくなり、片脚でも体を支えやすくなります。歩幅が広がり、歩数も増え、結果、歩行速度が上がったと考えられます」
また、腰から下肢にかけての筋肉がゆるみ、前屈や側屈の可動域も広がるという。さらに、下肢の水分が上半身に移動することにより、ふくらはぎの周径囲が6mmほどダウンするというから、“重だる足”に悩む人は特に試す価値がありそうだ。
本製品のターゲットは「歩くのが億劫になってきた人」。
日常生活における20〜64才の女性の歩数の目標値は1日8500歩だが、『国民健康・栄養調査結果の概要』(厚生労働省調べ[令和元年])によれば、50代女性の平均歩数は6841歩、60代は5859歩、70才以上だと4225歩と年代ごとに大きく減少していく。
「歩く機会が減ると歩行能力が低下します。加齢とともに消極的になる歩行を少しでも快適にし、より長く健康に過ごすために使い続けていただきたい製品です」
【商品DATA】
『ゆらゆら健康器』/アテックス/2万9800円。
本体サイズ/約幅345×奥行330×高さ270mm、重量/約4.5kg
リモコンと回転ボードが付属。約20分たつと自動オフになるタイマー機能付き。
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2023年6月29日号