芸能

沢田研二「ザ・タイガース再結成」への一途な思い 祈りを込めたトッポへのラブコール

「タイガースで一緒にやってきたメンバーと音楽を楽しみたい」という思いも

「タイガースで一緒にやってきたメンバーと音楽を楽しみたい」という思いも

 75歳の誕生日(6月25日)にライブツアー『まだまだ一生懸命PARTII』の千秋楽を迎える沢田研二(74)。この日はスペシャルゲストとしてザ・タイガースのメンバーの岸部一徳(76)、瞳みのる(76)、森本太郎(76)の3人が登場すると発表された。SNSには喜びの声がある一方、〈トッポは出ないんだ〉と加橋かつみ(75)の不在に落胆するファンも。

 加橋は1969年に脱退しており、その2年後にザ・タイガースは解散している。その顛末を音楽業界関係者が語る。

「加橋さん脱退の背景には、グループの方向性と所属事務所への不満があったと言われています。何度か“タイガースを脱退したい”と打診していたようですが、超売れっ子のグループメンバーを事務所が手放すわけもなく、加橋さんの意志はないがしろにされていた。そして彼は突然失踪し、解散した」

 メンバーの一人である瞳は週刊文春(2023年5月4・11日号)のインタビューでは加橋の脱退についてこう語る。

〈彼の情熱が消えて行くのを見てました。デビューして一年くらいはよかったけど、映画を撮ったり、「シャボン玉ホリデー」に出たり、なんでこんなことしなくちゃいけないの?ってことがいっぱいありましたから〉

〈誰にも何も言わずにいなくなっちゃった。五人でやるつもりでずっと駆けてきたのに、歯車が一つ抜けてガタガタになったような気持ちでした〉

 遡ると最後に沢田と加橋が公の場で共演したのは2013年のこと。

「沢田さんが“タイガース全員でライブをやりたい”と、彼が音頭を取り44年ぶりにオリジナルメンバーが再結集。加橋さんとはなかなか折り合いが付かなかったようですが、沢田さんが個人的に会いにいって、加橋さんを口説き落としたと聞いています」(前出・音楽業界関係者)

 今回は10年ぶりの共演とはいかなかったが、沢田は事前に加橋へオファーを出していたという。スポーツ紙記者が語る。

「昨年の初夏、加橋さん以外のメンバーが一緒に食事をしたそうで、加橋さんがボーカルを担当した『花の首飾り』を歌おうとなったらしい。そこで沢田さんが一役買って出演を依頼したのですが、一向に返事は来なかった」(スポーツ紙記者)

 次こそ再結集なるか。沢田の“タイガース愛”がカギになると前出のスポーツ紙記者が続ける。

「彼は“タイガースで一緒にやってきたメンバーと音楽を楽しみたい”という一途な思いが強い。だからこそ、諦めずに加橋さんにオファーし続けている。一度通じ合っているのだから再共演もありえるはずです」

 雨垂れ石を穿つか。

※週刊ポスト2023年6月30日・7月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
新年度も順調に仕事を増やし続けている森香澄
《各方面から引っ張りだこ》森香澄、“あざとかわいい”だけじゃない「実はすごいアナウンス力」、「SNSの使い方はピカイチ」
NEWSポストセブン
4月7日、天皇皇后両陛下は硫黄島へと出発された(撮影/JMPA)
雅子さま、大阪・沖縄・広島・長崎・モンゴルへのご公務で多忙な日々が続く 重大な懸念事項は、硫黄島訪問の強行日程の影響
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン