W不倫疑惑が報じられ、その事実を認めて謝罪した広末涼子(42才)。所属事務所から無期限謹慎処分となったが、今後どうなっていくのか──。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、過去の“不倫女性タレントたち”の“落ち着き方”を振り返る。
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過去、不倫報道で読者や視聴者の皆さんが衝撃を受ける具合は、「え? あの人がそんなことを?」というイメージとのギャップの大きさに比例してきたと思います。
この文脈で真っ先に思い出されるのはベッキーさん(39才)でしょうか。元気で明るい“優等生”だったからです。
逆に、古くは松田聖子サン(61才)、近年では斉藤由貴サン(56才)のように、「あぁ、あの人ならやりかねない」「なんなら、このまま突き進んでいただきたい」と世間に思わせるかたも……。
このたび、所属事務所から無期限謹慎処分を言い渡された広末涼子サンについては「前者」と思われるかたと、「いやいや、すでに後者のタイプだったのでは」と思われるかたとに分かれているように思います。
実は私は、広末サンのプライベートはすっかり落ち着いていらっしゃると信じ切っていたのです。それは昨年5月4日放送の『1周回って知らない話 2時間SP』(日本テレビ系)で共演させていただいたことが“きっかけ”となっています。
当時、広末サンはエッセイ『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』のPRのため、多くのバラエティー番組に出演していらっしゃいました。そのうちの1本であり、もっとも広末サンが“自分”を語っていらしたのが『1周〜』だったのです。
“プッツン女優”といわれていた20代前半の言動の理由を自ら振り返ってもくださいました。いわく、当時は仕事を辞めたかったのだと。
太ってしまえば事務所から解雇されるだろうと暴飲暴食を続け、実際、かなり“ふっくら”したことも話してくれましたし、どこに行ってもカメラやファンに囲まれてしまう“異常事態”に気持ちが追い付かなかったというような話もしてくださいました。
あまりにも赤裸々に、そして正直に当時を振り返られた広末サンに対し、私は「すべて初めて聞いたお話です。全国のワイドショー、写真週刊誌など全芸能マスコミに代わって謝罪させていただきます」とひな壇から頭を下げたものでした。広末サンは苦笑していらっしゃいました。
番組後半で印象的だったのは、複数のママ友さんたちが「顔出し」で出演されて、子供さんの運動会やPTAに積極的に参加している広末サンの様子を語ったことでした。
誰よりも大声で応援しているとか、尋常ではない量の手作り弁当を持ってくる……といった“よきママ”としての盛りだくさんのエピソードには隔世の感もありましたが、その後、受賞された「ベストマザー賞」にも納得している私がいました。