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雅子さま「主治医の同行なし」でのインドネシア訪問は“全快への大きな一歩”

出発時、羽田空港で見せられた晴れやかな表情(6月、東京・太田区。写真/JMPA)

出発時、羽田空港で見せられた晴れやかな表情(6月、東京・大田区。写真/JMPA)

「適応障害」と診断されてからおよそ20年。雅子さまにとって長く続いた出口の見えない日々が、ようやく終わろうとしている。インドネシア訪問で見せられた自信にあふれた笑顔には、たしかに快復の兆しが表れていた。

 首都ジャカルタから南に約60kmの高原にある「ボゴール宮殿」。涼しげな淡い水色のスーツをお召しになった雅子さまは、インドネシア大統領夫妻の出迎えに、満面の笑みを見せられた。

 天皇皇后両陛下は6月17日からインドネシアを訪問された。雅子さまにとって、国際親善のための外国訪問は約21年ぶり。国賓として海外に出向かれるのは皇室入りしてから初めてのご経験だ。ご体調に万全を期す一方、出発の直前、雅子さまが長年にわたって健康面で信頼を寄せる人物の“不在”が明らかになった──。

 インドネシアに向け、両陛下が皇居・御所を出発されたのは17日の午前10時過ぎ。

「当初、ご出発時の取材が予定されていました。空港に向かうお車に乗る両陛下を、愛子さまが見送られる場面が想定され、報道陣は“いい画が撮れそうだ”と思っていたんですが……。前夜になって宮内庁から急きょ取材のキャンセルが伝えられました。大切な海外訪問の前で、雅子さまのご体調に細心の注意を払ったのでしょう。ですが同時に、“雅子さまは万全ではないのか”と、不安の声も聞こえました」(皇室記者)

 ご出発時、皇居前広場には300人ほどの人が集まっていた。

「夫婦で地方から東京観光に来ました。両陛下が今日出発することはニュースで知っていましたが、偶然、お見送りができ興奮し、感動しています」(居合わせた人)

 両陛下を一目見ようと待っていた人たちのためなのか、車は人々のすぐそばをゆっくりと通って、羽田空港へと向かった。外国人観光客の中には「ワンダフル!」と繰り返しながらカメラを掲げる人もいた。その日の雅子さまは淡いラベンダー色のスーツに、大ぶりのパールのネックレスとイヤリング。あたたかみのあるファッションの一方、表情には緊張の色が見て取れた。

「海外生活が長く、外交官時代にも世界各地に足を運ばれたご経験があるとはいえ、皇后として国際親善を目的にした初訪問に、プレッシャーを感じられるのも無理はなかったでしょう」(宮内庁関係者)

 だがインドネシアに到着された雅子さまの表情は、冒頭のように笑顔に満ち、宮殿内に進まれる際には、大統領夫人と1対1で談笑された。

「6月上旬には岩手県への1泊2日の公務もつつがなく務められ、自信を深められたのでしょう。陸前高田市で行われた『全国植樹祭』は、天皇の四大行幸啓の1つに数えられる重要な公務であると同時に、東日本大震災の被災地訪問の目的もあったわけです。いまだ療養中ではありながら、着実に快方に向かっているのをご自身でも感じていらっしゃる」(前出・宮内庁関係者)

 その自信とともに、雅子さまはインドネシアの地を踏まれたのだろう。

「国際親善の場には、雅子さまの存在が欠かせません。雅子さまがご一緒なら、陛下の存在感も際立ち、現地の歓迎も盛り上がります」(前出・宮内庁関係者)

 ジャカルタのホテルに到着された際には、現地の日本人学校に通う小中学生らから大歓迎を受けた。

「雅子さまは、両国の国旗を振る子供たちと目線を合わせるようにかがまれ、10分近くお話になっていました。出発時の緊張はすっかり解け、生き生きとされていました」(別の皇室記者)

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