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心疾患は「怒りっぽい人」より「温和な人」がなりやすいとの調査結果 ストレスがリスク高める可能性

心疾患になりやすい傾向とは?(イメージ)

心疾患になりやすい傾向とは?(イメージ)

 心筋梗塞や狭心症などの心疾患。世の中のイメージでは「怒りっぽい人」ほど心臓に負担がかかりやすいと思われてきたが、実は真逆だという。

 2008年に発表された国立がん研究センターの調査では、温和な人のほうが心疾患になりやすいとの結果が出ている。秋津壽男医師が説明する。

「些細なことで激怒し、興奮する性格をタイプAと言います。それに対し『マイペースで勝ち負けにこだわらない』『トラブルがあっても温和で穏やかな態度を保てる』『過剰なストレスがあれば適度に休養する』性格がタイプB。

 日本人を対象とした研究では、男性の場合、タイプBのほうがタイプAよりも心疾患発症リスクが1.3倍高いという結果が出ました」

 一体、なぜなのか。

「日本人は一見温和だが、実際は我慢して耐えているだけの人が多い。国立がん研の研究グループは、〈欧米社会と比較して、協調性が強く求められる〉日本社会ではタイプBの男性は〈ストレスを内にためこみ、虚血性心疾患リスクを上昇させている可能性〉があると指摘しています」(同前)

 また、心臓の病気は寒さから血圧の上がる冬に発症頻度が高くなるとされるが、心筋梗塞は夏も起こりやすいという。

「気温が高くなり、屋外での活動が増えることが背景として考えられます。夏場はゴルフ場での心筋梗塞の発作も少なくありません。パッティング時にかかるストレスや発汗による脱水は、血液がドロドロになって血栓ができやすい状況につながる。これが心筋梗塞の引き金になります」(同前)

※週刊ポスト2023年6月30日・7月7日号

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