1968年の誕生以来、日本人の胃袋をわしづかみにしてきたレトルトカレー。編集部が厳選した「スーパー&コンビニの定番商品」「有名洋食店の味」「ご当地味」「エスニック」「変わりダネ」「キーマカレー」の6部門56品をカレー界の巨人4人が徹底評価し、一番おいしいひと皿を選びました! ここでは「エスニック」部門の上位を紹介しよう。
【食べ比べた人】
レトルトカレー研究家・目取眞興明さん/今まで食したレトルトカレーは1500以上。現在は食品ロスを解消するレトルトカレーの開発にも取り組む。
「カレー細胞」主宰・松宏彰さん/映像クリエイターだが、もはやカレー関連の仕事が本職に!? あらゆるカレーを紹介するプロジェクトを続々開催。
カレー研究家・スパイシー丸山さん/日本のカレー文化発展のため、幅広く活動中。自身のブログにて100均スパイスで作るカレーレシピを公開。
「and CURRY」主宰・阿部由希奈さん/東京・世田谷に拠点をもちながら全国各地に出没し、野菜たっぷりのカレーをふるまう。企業へのレシピ提供も。
【審査方法】
各品、「香り」「個性」「味わい」「コスパ」の4項目をそれぞれ25点満点で採点し、平均点の合計を総合点として順位を算出
※商品の価格は編集部調べによる1食あたりの実勢価格(6月16日現在)。一部、撮影用にトッピングを施しています。
「エスニック」部門にノミネートしたのは、『タイカレー マッサマン』(ヤマモリ 350円)、『SPICE LOVERS グリーンカレー HOT』(S&B 340円)、『タイカレー レッド』(ヤマモリ 350円)、『タイカレー グリーン』(ヤマモリ 350円)、『JAPAN MENU AWARD<タイ風グリーンカレー>』(ハウス 279円)、『ハーブとココナッツミルクの濃厚な味 グリーンカレー』(ファミリーマート 258円)、『インドカリー タンドリーバターチキン』(新宿中村屋 352円)、『グリーンカレー』(セブンプレミアム 257円)の8品。
もっとも勢いのあるジャンルだけに、より攻めた味が求められる傾向に。首位に輝いたのは、過去にないほどにスパイス&ハーブを大胆に使った商品でした!
この中から1位に選ばれたのが、香り23.3、個性21.8、味わい20.5、コスパ21.0で、総合86.6点を獲得した『SPICE LOVERS グリーンカレー HOT』だ。これについて各審査員は、
「バイマックルーにレモングラスと、 タイハーブが鮮烈に香る」(松)
「ナムプラーは控えめで食べやすい」(丸山)
「具がゴロゴロで、スパイスもしっかり」(目取眞)
とコメント。2位は『タイカレー グリーン』、3位は『タイカレー マッサマン』だった。
撮影/田中宏幸
※女性セブン2023年7月6日号