「私も少しだけ陶芸をやったことがありまして」──7月3日、天皇皇后両陛下は芸術分野で顕著な業績があった人に贈られる「日本芸術院賞」の授賞式に出席された。工芸家、詩人、能楽師といった多岐にわたる分野の受賞者に拍手を送られ、懇談時には雅子さまが冒頭のようにご自身のご経験を交えて声をかけられていた。国民に自ら歩み寄る“令和流”の労いが垣間見えた瞬間だった。
日本芸術院会館(東京・上野)に到着されると、関係者の出迎えを受けるとともに、玄関前に集まった人々に手を振られた。
日本芸術院賞には『博士の愛した数式』などで知られる小説家の小川洋子さんら9人が選出。両陛下は登壇した一人ひとりに、にこやかな笑顔で拍手を送られた。
式典後、顕著な業績を残した「恩賜賞」の受賞者から説明を受けながら、作品をご覧になった両陛下。真剣な眼差しでご覧になりながら、「これからもご活躍ください」と声をかけられた。
※女性セブン2023年7月20日号