元V6の三宅健(44才)に続いて、元King & Princeの平野紫耀(26才)と神宮寺勇太(25才)も、滝沢秀明社長(41才)が設立した芸能事務所「TOBE」への合流を発表。歓喜の声が上がる一方で、異例尽くしの目まぐるしい展開に複雑な思いを抱くファンも少なくない。TOBEのコンセプトは「誰がいちばん大きな声で笑えるかの勝負」だという──。
平野と神宮寺は7月7日、TOBEの公式YouTubeチャンネルの生配信に登場し、合流を発表した。
翌8日深夜には滝沢がTikTokのライブ配信を行い、平野と神宮寺の今後について語った。そこで滝沢が力説したのはファンの協力の重要性だった。
「コンサートについては『皆さんの応援があってから』と説明。楽曲については『ストリーミングでランキングに入れば世界にも注目される』とし、ネットでの展開に注力することを示唆しました。一方で平野さんたちがキンプリを辞める理由に挙げた海外進出に関する方針は明らかにされず、今後の展開に注目が集まっています」(芸能関係者)
具体的な活動内容が決まる前にファンクラブを開設したことには理由があるという。
「ファンとの交流の場を設けることがいちばんの目的ですが、新規で会社を立ち上げた滝沢さんたちにとっては、何よりもまず活動資金を確保することが先決。今後、平野さんたちが世界に打って出るためにもファンの応援が必須だということでしょう」(前出・芸能関係者)
TOBEが運営する平野と神宮寺のファンクラブの年会費は5000円。5人体制時代のキンプリのファンクラブ会員は推定100万人以上だったが、仮に“5分の2”の40万人が加入するだけでも年間20億円になるビッグビジネスだ。
平野の公式インスタグラムのフォロワーは317万人を突破し、神宮寺も194万人を超えている(ともに7月12日時点)。ファンクラブの開設が発表されるやTOBEのサイトに申し込みが殺到し、一時は「720分待ち」とアナウンスされた。対応が追い付かないほどの盛況に滝沢もうれしい悲鳴を上げたようだ。
タレントだけでなく、ファンも共に“移籍”させる剛腕ぶりには賛否両論もあるが、滝沢が“引き抜いた”のはそれだけではなかった。
「TOBEのファンクラブを運営するTOBE COMMUNITYの担当責任者は、ジャニーズ事務所の関連会社『ヤング・コミュニケーション』でコンサートやイベント関連を取り仕切っていた人物です。
TOBEでは副社長のようなポジションで、各地のコンサート会場に顔が利くため平野さんたちがライブ活動を行う際に力を発揮することになりそうです。また、同社の宣伝担当に就任した人物は過去にSnow Manが出演した『東京ガールズコレクション』を運営するイベント会社出身。ほかにもジャニーズや他事務所から大勢のスタッフがヘッドハンティングされているようです」(レコード会社関係者)
ここまで堂々とした“仁義なき”引き抜きは異例だが、滝沢には古巣に反旗を翻したいという意図はないという。
「滝沢さんとしては引き抜きではなく、自分と一緒に新しいことに挑戦する意思のある人が自然と集まったという感覚のようです。実際、かつて滝沢さんの右腕と呼ばれたジャニーズの幹部や、身近にいたスタッフには声がかかっていないといいます。事前に合流が噂されたタレントの中にもTOBE入りを否定する人は少なくありません」(前出・レコード会社関係者)
滝沢と親しい赤西仁(39才)は早々と合流を否定し、すでにアメリカのエージェントと契約している元キンプリの岩橋玄樹(26才)も「これからも1人で頑張っていきたい」と宣言した。
※女性セブン2023年7月27日号