“ソロ活”なる言葉も定着し、ひとりの時間を楽しみたいという人も増えている。そんななかで注目を集めるのが「ひとり旅」だ。大人が楽しむためのひとり旅のコツとは──。
仕事で地方に出かけることが多い鈴木砂羽(50才)は、「撮影の合間に、ひとりでその土地の見どころを訪れることもある」と言う。
「先日の鹿児島ロケでは、車を借りて、以前から行きたかった霧島神宮に行きました。その際、宿泊先の旅館の女将さんが、『霧島神宮に行かれるなら、もう少し東にある神社も、すごくいいですよ』と教えてくださったのが、宮崎県の霧島東神社。確かに、ここが素晴らしかったんです。
山の中にあり、そんなに大きくはないけれど、きれいなお社が、とても荘厳でした。雨がかなり降っていたのですが、神社に着いたら霧雨になって、さーっと視界が開けて。雨すらも浄化される心持ちがして、清々しい気持ちになりました」(鈴木・以下同)
初めてのひとり旅は2018年、45才のときに行った石垣島と、意外と遅めだ。
「それも、丸ごとひとりではなく、友人と現地集合です。私のひとり旅は、大まかにはひとりなんだけど、途中で友人と合流するスタイルが多いです。いま50才ですが、この年代になって、友人としゃべったり、おいしいものを食べたりする時間がすごく大切だと思うようになって。旅でもそういう時間を持ちたいんです。
島では、友人はダイビング、私は自転車を借りて地図を片手に面白そうなお店や食堂を訪ねたり、名所に立ち寄ったりとそれぞれ自由に過ごし、夜に落ち合いました」
思い立って行く“プチトリップ”も日常茶飯事だ。
「江の島や大洗など、時間があればどこかに出かけます。先日は、関東最東端の犬吠埼へ、ふらっと。向かう途中、Twitterでつぶやいたら、友人から『おれも行く!』と返信があり、途中参加することに。私のまわりは、フットワークの軽い人が多いんです(笑い)。一緒に散策をした後、友人は電車で帰り、私は宿に泊まってのんびりしました」