スポーツ

去就に注目が集まる大谷翔平 残留?マリナーズ?予想合戦過熱で「後知恵バイアス」が働くのも確実な状況

MLBオールスターゲーム2023。ア・リーグの大谷翔平とナ・リーグのフレディ・フリーマン(Sipa USA/時事通信フォト)MLBオールスターゲーム2023。ア・リーグの大谷翔平とナ・リーグのフレディ・フリーマン(Sipa USA/時事通信フォト)

MLBオールスターゲーム2023。ア・リーグの大谷翔平とナ・リーグのフレディ・フリーマン(Sipa USA/時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、去就に注目が集まるMLBロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手(29才)について。

 * * *
「秘密です」と答えられると本当はどうなのか、ますます気になってくるのが人間だ。MLBオールスター戦前の会見で、「他チームから来年、来てくれという誘いがあったか」と記者に聞かれ、エンゼルスの大谷翔平選手はそう言いながら笑顔を見せた。

 トレードの期限は7月末。それまでにエンゼルスから放出されず、2023年オフに契約の延長をしなければ、大谷選手はフリーエージェント(FA)となる。FAについては「まだ全然わからないことなので」と語った大谷選手だが、移籍先の可能性を指摘する声は高まり、情報番組もスポーツ番組もこの話題で持ち切りだ。

 色々な説が飛び交っているが、どんな結果になろうと「後知恵バイアス」が働くことが予想される。後知恵バイアスとは、結果を知ったときに、それがあたかも最初から予想できていたかのように考えてしまう傾向のことだ。

 大谷の去就が話題になるのは初めてではないが、今回ばかりは現実に動きがあるのではとみられ、話題にあげる人たちも真剣だ。それというのも7月に入ってからエンゼルスは1勝7敗で負け越し連敗続き。7月8日のドジャース戦では、大谷選手が今季32号となる本塁打を打つ活躍ぶりを見せたものの、チームは5-10で敗れ。チームの目標であるプレーオフ進出も遠のきつつある。普通に考えれば、スポーツ選手の一番の目標は個人競技であれチーム競技であれ優勝だ。大谷選手もプレーオフへの思いを聞かれ、「年々強くはなっていますね。それは負ければ悔しいし、行けなかったら悔しいというのはその通りなので。優勝したことがない以上は優勝したいと思うのが自然かなとは思います」と答えている。

 その思いは大谷ファンも同じだろう。エンゼルスというチームは好きだが、個人的には優勝争いに絡むチームで活躍する姿を見たいし、2023WBC、アメリカとの決勝戦、最終回のマウンドに上がり、最後のバッター同僚のトラウト選手から三振を奪い、グラブと帽子を放り投げて感情を爆発させたあのような光景を、メジャーリーグのマウンドでも見たいと思う。

関連キーワード

関連記事

トピックス

被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
フジテレビの取締役候補となった元フジ女性アナの坂野尚子(坂野尚子のXより)
《フジテレビ大株主の米ファンドが指名》取締役候補となった元フジ女性アナの“華麗なる経歴” 退社後MBA取得、国内外でネイルサロンを手がけるヤリ手経営者に
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(時事通信フォト)
《「心神喪失」の可能性》ファストフード中学生2人殺傷 容疑者は“野に放たれる”のか もし不起訴でも「医療観察精度の対象、入院したら18か月が標準」 弁護士が解説する“その後”
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと住所・職業不詳の谷内寛幸容疑(右・時事通信フォト)
〈15歳・女子高生刺殺〉24歳容疑者の生い立ち「実家で大きめのボヤ騒ぎが起きて…」「亡くなった母親を見舞う姿も見ていない」一家バラバラで「孤独な少年時代」 
NEWSポストセブン
6月にブラジルを訪問する予定の佳子さま(2025年3月、東京・千代田区。撮影/JMPA) 
佳子さま、6月のブラジル訪問で異例の「メイド募集」 現地領事館が短期採用の臨時職員を募集、“佳子さまのための増員”か 
女性セブン
〈トイレがわかりにくい〉という不満が噴出されていることがわかった(読者提供)
《大阪・関西万博》「おせーよ、誰もいねーのかよ!」「『ピーピー』音が鳴っていて…」“トイレわかりにくいトラブル”を実体験した来場者が告白【トラブル写真】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン