いつになったらこの一家に平穏が訪れるのか。秋篠宮家の次女、佳子さま(28)の「別居公表」により、浮き彫りになった親子の溝。皇位継承者である悠仁さま(16)への影響も懸念されている。
2020年3月から始まった秋篠宮邸の改修工事は約34億円の費用をかけて行なわれ、昨年9月に完了した。
改修工事中、秋篠宮一家は約10億円かけて建築した分室(旧御仮寓所)で暮らしており、宮内庁はこれまで「ご一家は2022年度内に秋篠宮邸に戻られる」と発表してきた。
だが、6月30日の定例会見で宮内庁の加地隆治皇嗣職大夫が明かしたのは、佳子さまのみ引っ越しをせず、分室で一人暮らしをしているという事実だった。
「秋篠宮夫妻と悠仁さまはすでに引っ越しを済ませ、新邸で生活を始めています。佳子さまの別居生活については今年1月から各誌が取り上げてきたものの、宮内庁は沈黙を続けてきました」(宮内庁担当記者)
それだけに今回の発表には疑問の声が絶えない。皇室に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏が語る。
「なぜこのタイミングで従来の説明をひっくり返したのか。その言及もありませんでした。改修工事にも分室建築にも莫大な税金をかけている以上、正確な情報を国民に発信すべきだったと思います。他ならぬ秋篠宮さま自身、情報発信のスピードや正確性にこだわってきた方で、2022年の誕生日会見では皇族のSNS発信の可能性にまで踏み込んだ。今回の対応はちぐはぐな印象を受けます」
宮内庁の西村泰彦長官は7月13日の会見で、「タイムリーじゃなかった」と時期外れの公表に反省の弁を述べた。
別居の理由も不可解だ。宮内庁は「改修にあたって佳子さまと眞子さま(31)の部屋を作ると工事費用が増えるため作らなかった」と説明するが、額面通りに受け取る関係者は少ない。
「別居のほうが費用を抑えられるという理屈は腑に落ちない。小室圭さん(31)と結婚して宮家を離れた眞子さんはともかく、ご結婚前の佳子さまの部屋を作らないのは不自然。佳子さま自身に別居の意思が強かったのではないか。そう捉えられても無理のない話です」(小田部氏)
眞子さんが皇室を離脱し、佳子さまとも距離が生まれた秋篠宮さま。皇嗣として、父親として、重大な岐路に立たされている。