『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)が4年ぶりに復活。名物企画である「明石家さんまのラブメイト10」も放送されるが、期待とともに不安視する声も少なくない。その背景についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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22日から23日にかけて『FNS27時間テレビ』が4年ぶりに放送されます。しかも「お笑いメインで、夏開催の生放送」は7年ぶりとなるだけに、果たしてどれだけ盛り上がるのか、注目を集めるでしょう。
同特番のラインナップでネット上が沸いたのは、「明石家さんまのラブメイト10」も4年ぶりに復活すること。こちらは、さんまさんが“気になった女性”のランキングを紹介していく深夜帯の名物コーナーで、フリートークがベースの企画だけに視聴者は「生放送でどんな本音や際どい発言が飛び出すのか」を楽しみにしていました。
2000年から長年放送され、ネット上の動きも活発だった人気コーナーだけに、「4年ぶりの復活」に期待感が高まっていると思いきや、同じくらい不安視する声もあがっています。その理由はどんなことなのでしょうか。
既婚者の多さと中居正広の不在
不安視する声の中で最も目立つのが、参加メンバーの変化。
今回は、さんまさん、今田耕司さん、岡村隆史さん、千鳥、かまいたち、ダイアンの参加が予定されています。2019年に放送された前回の参加者は、さんまさん、今田耕司さん、岡村隆史さんの3人がすべて独身でした。しかし、2020年に岡村さんが結婚したほか、千鳥、かまいたち、ダイアンは6人全員が既婚者。独身者がさんまさんと今田さんの2人だけで、既婚者が7人という図式に、「違うムードのコーナーになってしまうのではないか」と感じているのでしょう。
もともとこの企画は、2000年にさんまさんと中居正広さんが「さんま・中居の今夜も眠れない」というコーナーの中で行われていたものであり、「どちらかが結婚したら即終了」が合い言葉のようになっていました。深夜の人気企画として長年続けられてきましたが、SMAP解散後の2017年、2018年は放送がなく、2019年に「明石家さんまのラブメイト10」というコーナーに変わり、メンバーが中居さんから今田さんと岡村さんに変わっていたのです。
そのため今回の「4年ぶり復活」が発表されたときも、「中居くんは出ないの?」「中居がいないとラブメイト10じゃない」などの声が多数あがっていました。また、「吉本一色か」「芸人の上下関係を見せられるだけ」などと以前との変化を嘆くような声も散見されます。