『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の「レギュラーコメンテーター」を務めるテレビ朝日社員の玉川徹氏が7月31日、同局を定年退職することがわかった。同局では60歳になる直前で定年を迎えることになり、その制度に則ったものだという。
玉川氏と言えば昨年9月、安倍晋三・元首相の国葬に関する不適切な発言で番組のレギュラーコメンテーターを降板したことが大きな話題になった。その後、謹慎を経て「現場で取材して報告する」レポーターの立場で番組に復帰。今年4月からは、再びレギュラーコメンテーターとして連日出演していた。「社員コメンテーター」という異色のポジションを確立した玉川氏だが、定年退職を迎える今年はその「去就」にも注目が集まっていた。テレビ朝日関係者が言う。
「番組にはこれまで通りレギュラー出演するそうですよ。ただ、社員ではなくなるので報道局の社員からは『玉川さんは8月から画面テロップの肩書きが“フリージャーナリスト”とか“ジャーナリスト”などに変わる予定だ』と聞いています。今後はさらに自由な発言が増えるのか、それとも局員という立場でなくなったら逆に言いにくいこともあるのか。まだわかりませんが、今後はテレ朝だけでなくほかの局の番組にも引く手あまたでしょう」
退社後は「羽鳥アナの事務所」に入るの?
玉川氏の“歯に衣着せない発言”を上手く番組の魅力に変えているのは、番組のメインMCを務める羽鳥慎一アナ(52)の軽妙な取り回しによるところが大きい。玉川氏が謹慎後に復帰する際も、うまく番組内でツッコミを入れて筋道を立ててくれた“恩人”でもある。そんな羽鳥アナは日本テレビを退局後、宮根誠司アナ(60)などが所属する芸能事務所「テイクオフ」に所属している。「退局後は玉川氏も同事務所に所属するのでは?」という報道もあったが、どうなるのか。
「まだそうと決まったわけではないみたいですよ。しばらくは、フリーとしてご自身で仕事を受けるかどうかなど判断していくようです」(同前)
テレビ朝日に玉川氏の定年退職の事実と、番組への出演継続、今後の所属事務所などについて問うと、「7月31日付で定年退職となります。今後については当日の放送をご覧ください」(広報部)とだけ回答した。
玉川徹が日テレやフジテレビに出演――そんな“化学反応”が8月以降、見られることになるかもしれない。