ヨーロッパの強豪サッカークラブは、毎年8月の新シーズン開幕前に、世界各地で親善試合を行うことが恒例になっている。今夏は、イングランドのマンチェスター・シティ、ドイツのバイエルン・ミュンヘン、フランスのパリ・サンジェルマンといった世界的なビッグクラブが来日した。
日本のJリーグのクラブとも親善試合を行ったが、シーズン開幕前ということもあり、選手たちはピッチを離れるとリラックスムード。記録的な暑さと、日本特有の高い湿度に気圧されながら、短い東京観光を楽しんだようだ。
7月24日の午後3時頃、東京・銀座に現れたのはマンチェスター・シティに所属するアーリング・ハーランド(ノルウェー代表)と、ジャック・グリーリッシュ(イングランド代表)だった。
「ハーランドは、昨季イングランド・プレミアリーグで36得点をあげ、得点王を獲得しました。足元の技術、スピード、屈強さ、高さのすべてを兼ね備えたフォワードです。すでに世界屈指の点取り屋ですが、まだ23才という若さで伸びしろもある。この先10年は世界のサッカーシーンを牽引する超スーパースターです。一方のグリーリッシュは、クラブでも代表でも中盤の要を担うファンタジスタです」(サッカーライター)
ハーランドの年俸は、プレミア最高の約40億円。グリーリッシュは15億円を超えると報じられている。だからなのか、リラックスモードの2人の半面、周囲は警戒心丸出しだった。