国際情報

ヘンリー王子の大誤算 メーガンさんとの間に隙間風、収入源も先細りで「英王室に戻りたい」と弱音

メーガンさん(左)とヘンリー王子

メーガンさん(左)とヘンリー王子(時事通信フォト、共同通信社)

 振り返れば、2か月前から不穏な空気が漂っていた。5月19日は、ヘンリー王子とメーガンさんの5回目の結婚記念日だった。ことあるごとに巧みなセルフプロデュースで脚光を浴びてきたふたりは、どのような演出で話題をさらうのか──ところが、周囲の期待は裏切られた。

「ふたりは節目である5回目の結婚記念日に際し、記念写真はおろか、メッセージすら発表しませんでした。英王室ブランドを振りかざし、セレブアピールで新たなビジネスチャンスを掴んできたふたりには珍しいことだった。そこで不仲説がにわかに浮上したのです」(英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さん・以下同)

 7月17日、英「ミラー」紙の報道は世界を驚かせた。

「アメリカでのメーガンさんとの結婚生活に疑問を抱いたヘンリー王子が、兄のウイリアム皇太子に電話で“英王室に戻りたい”と伝えたと報じたのです。ウイリアム皇太子は突然の申し出に驚き、その場ではっきりとした返事はできなかったといいます」

 衝撃の新展開が幕を開けるまでに、一体何があったのか。

 ヘンリー王子がメーガンさんと結婚したのは2018年5月。アメリカ人、肌の色、年上、離婚歴あり、元女優という英王室では異色の経歴の持ち主だったが、当初は多様性が重視される現代にマッチするアイコンとして、歓迎ムードだった。

 しかし、2019年、クリスマスにエリザベス女王の誘いを断り、夫婦でカナダで過ごすなど、英王室の伝統を軽視するような言動に、英国民の心は次第にメーガンさんから離れていった。

 2020年1月、ヘンリー王子はメーガンさんと前代未聞の「王室離脱」を表明し、妻子とともに家族でアメリカに移住した。

「経済的な自立を標榜したものの実際に放棄した王室からの収入はたった5%でした」
 その後、王室特権を保持しながら、ふたりが手を出したのは、英王室の内幕を赤裸々に明かす「暴露ビジネス」だった。

「テレビのインタビューで“英王室内で人種差別発言があった”と告白し、生前のエリザベス女王がコメントを出すなど、彼らの暴露は英王室を揺るがす事態となりました。

 音楽ストリーミングサービス・Spotifyとは2000万ドル(28億円)、Netflixとは1億ドル(140億円)で契約を結んだといわれています」

 今年1月にはヘンリー王子が回顧録『スペア』を出版。同書は発売からわずか1週間で、世界で320万部を売り上げるなど好調だった。

 しかし、早くもネタ切れを迎えたのか、暴露ビジネスは暗礁に乗り上げつつある。Spotifyとの契約はすでに打ち切られ、Netflixでは、メーガンさんの“自伝アニメ”の制作が中止になった上、契約金はまだ半分しか支払われていないという。また、メーガンさんのディオールのアンバサダー就任や俳優復帰の話も、いつの間にか立ち消えになった。

「現在、ヘンリー王子一家は約16億円の豪邸に住んでいます。固定資産税が約1000万円、警備費が約5億円など、年間の自宅維持費の合計額は7億円以上とされていますから、収入源が先細り、不安になったヘンリー王子が英王室に戻りたいと弱音を吐くのもうなずけます。

 ただし、メーガンさんはヘンリー王子の英王室復帰を許さないでしょう。彼女は自らの野望のために、英王室ブランドを失うわけにはいかないのです」

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン