《母親として、何があっても子供たちを守るのが責任だと思います。大人同士の争いを世間に広めるべきではありません。(中略)子供たちには何の罪もありません。私は子供たちが利用されることを許しません。彼らを守るために全力を尽くします》──元夫が記者会見を開いたその日の夜、卓球女子元日本代表で、五輪2大会連続メダリストの福原愛(34才)は中国版ツイッター「微博」のアカウントにこう綴った。これは2021年7月に離婚した元夫に向けた宣戦布告とも呼べるものだった。
「日本の裁判に従って、平和的に子供を返してほしい」。福原の元夫で卓球男子元台湾代表の江宏傑(34才)が都内で記者会見を開き、涙ながらに語ったのは7月27日のことだった。
「昨年7月、台湾を訪れた福原さんは江さんの合意のもと、長男と面会し、夏休みを利用してそのまま彼を日本に連れ帰った。その後、現在まで長男を台湾に帰国させないことに対し、江さんが裁判所に子供を返すように申し立てた。
すると、ただちに江さんに引き渡すように命じる『保全命令』が出たため、緊急来日し、会見を開いたとの説明でした。会見での江さんは終始硬い表情で涙ぐむ場面もあり、頬が緩むことは一度もありませんでした」(テレビ局関係者)
卓球を通じて知り合った福原と江は遠距離恋愛の末、2016年9月に結婚し、長女(5才)と長男(4才)が生まれた。結婚当初は福原が微博に《起きると夫が朝食を用意してくれている》と、おのろけを投稿するほど仲がよかったが、幸せな日々は長くは続かなかった。2021年7月に夫婦は離婚。共同親権を持つことになり、子供たちは台湾で江とともに暮らしていたが、昨年7月に長男が福原の元に渡って以降は、姉弟は離ればなれの状態が続いていた。
会見には『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で人気を博していた大渕愛子弁護士が同席し、「誘拐」という言葉を繰り返して福原を批判。突如、日本で会見を開いた江に対し、福原の代理人である今里恵子弁護士は、「一方的な主張に基づいていますし、日本国内の司法の手続きは未確定であり、さらなる審理を期しています」と声明文を発表した。今回の会見には福原自身も強いショックを受けているという。
「代理人同士は密に連絡を取り合っているのに、江さんが会見を強行したことに愛ちゃんは憤りを隠せないようです。彼女は会見どころか彼の来日すら知らず、江さんの動向を知ってパニックに陥ったといいます。会見直後、微博に元夫を断罪するような反論文を投稿したのは、『子供だけは守る』という彼女の強い気持ちの表れでしょう」(福原の知人)