一難去ってまた一難。日本の女子卓球界を牽引してきた福原愛(34才)が窮地に立たされている。 元夫・江宏傑(34才)との離婚から2年。子供を巡る争いは江の緊急会見で新展開を迎えた。
卓球を通じて知り合った福原と江は遠距離恋愛の末、2016年9月に結婚し、長女(5才)と長男(4才)が生まれた。結婚当初は福原が微博に《起きると夫が朝食を用意してくれている》と、おのろけを投稿するほど仲がよかったが、幸せな日々は長くは続かなかった。2021年7月に夫婦は離婚。共同親権を持つことになり、子供たちは台湾で江とともに暮らしていたが、昨年7月に長男が福原の元に渡って以降は、姉弟は離ればなれの状態が続いていた。
江が都内で記者会見を開き、涙ながらに語ったのは7月27日のことだった。
「昨年7月、台湾を訪れた福原さんは江さんの合意のもと、長男と面会し、夏休みを利用してそのまま彼を日本に連れ帰った。その後、現在まで長男を台湾に帰国させないことに対し、江さんが裁判所に子供を返すように申し立てた。
すると、ただちに江さんに引き渡すように命じる『保全命令』が出たため、緊急来日し、会見を開いたとの説明でした。会見での江さんは終始硬い表情で涙ぐむ場面もあり、頬が緩むことは一度もありませんでした」(テレビ局関係者)
離婚は決して円満解決ではなかった。離婚4か月前の2021年3月、本誌『女性セブン』は、福原と5才年下の商社マンAさんの横浜デートを報じている。
「夫婦仲はこのときすでに破綻していたとはいえ、この報道が離婚を早めたのは間違いない。福原さんとしては江さん側に問題があるとして離婚を考えていたのでしょうが、結果、福原さんが悪いとみえる形での離婚になった。
江さんは多額の慰謝料を手にしての離婚となったようだが、それもこのデート報道があったからですね。台湾では江さんへの同情票が集まりました。もともと江さんは福原さんの夫として有名になった部分が大きい。いまも福原さんに何かしらのニュースがあると注目が集まるのです」(台湾の芸能関係者)
福原との離婚も江には「追い風」になったようだという。
「妻に捨てられたが、子育てを頑張る父として認められた部分は大きい。一方で、自身のSNSなどで子供を頻繁に露出するため“子供を金儲けの道具にしているのではないか”という批判もある。今回の騒動も大半の人は江さん寄りですが、“わざわざ日本に行って会見したのはなぜか”“子供を利用するな”という声もあがっている」(前出・台湾の芸能関係者)
その声は日本でも小さくない。双方に弁護士がついており話し合いが進んでいる状況にもかかわらず、なぜ突然会見を開いたのかという疑問からだ。また、会見中、江の隣にいた大渕愛子弁護士の言葉もフェアではなく感情的に聞こえたという声もあがった。
『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で人気を博した大渕弁護士は、《保全の命令も出された。ただちに子を引き渡せという、非常に珍しい、余程のことがない限り裁判所は認めてくれない審判》だと説明した。岡野法律事務所九段下オフィスの弁護士の伊倉秀知さんが解説する。
「保全命令とは、緊急性が高い場合に裁判が終了するまでの間、権利が実現できるようにするために裁判所が出す仮処分命令ですが、非常に珍しいというものではありません。また保全命令が出されてもあくまで仮のものですので、最終的な判断は裁判で下されます。たとえば今回のように『子供を引き渡すこと』という保全命令が出たとしても、その後の裁判で異なる結論になる可能性もあります」
また大渕弁護士は、「選択肢として未成年者誘拐罪での告訴も考える」と発言したが、これに対して伊倉弁護士は首をひねる。
「親権を争っている親同士で、子供の連れ去りを未成年者誘拐罪で告訴しても、受理されるハードルは高い。そもそも家庭内トラブルに警察は介入しづらいですし、実際に誘拐と認定されるかも不明です。江さん側としては実現の見込みが少なくても福原さんサイドにプレッシャーをかけるために、一種のパフォーマンスをしたとも言えるでしょう」(伊倉弁護士)
江の会見から5日後、福原の代理人弁護士である今里恵子氏は、江の一連の行動を糾弾する文書を出した。内容は、これまでのいきさつについて台湾の法律によって外部に漏らすことを禁じられているにもかかわらず、江サイドが許可なしに白日のもとにさらしたこと、この1年間、江が息子との面会を希望してこなかったこと、そして今回の会見は福原の事情や言い分を徹底的に無視した一方的な都合だけで行われたものであったことに対して強く抗議するものであった。福原はこの1年、長男を幼稚園に通わせながら、日本で生活を送っている。
「今年に入って、幼稚園に送り迎えをする姿をよく見かけます。この前も自転車に乗っていましたよ。かなりやんちゃなのか、公園で息子さんを追いかけて捕まえようとしていたり、大変そう(笑い)。この間なんかは、一緒にスーパーで魚の名前を指さしながら教えているところを見かけました。息子さんと日本語で会話しているんですね」(近所の住民)