いまから22年前、シンクロナイズドスイミングに挑戦した男子高校生たちの実話に基づき製作された、映画『ウォーターボーイズ』。青春映画に新たな風を吹き込んだ名作だが、共演した“同級生”たちの交流は、いまも続いているという。
6月末、都内の飲食店には、10人あまりの男性グループの姿があった。店に連絡をして、その夜を借り切ったのは映画で主演を務めた妻夫木聡(42才)。来客は皆、40代とおぼしきおじさんたちだが、その正体は、妻夫木や玉木宏(43才)ら豪華な顔ぶれが並ぶ。
かつて同作に携わった映画関係者は、次のように語る。
「『ウォーターボーイズ』といえば、矢口史靖監督(56才)のもと、撮影前から立ち泳ぎやシンクロの特訓をした地獄の合宿が有名です。真夏の千葉・館山で朝9時から17時まではプールで水泳特訓、夜は公園でダンス練習。宿泊所では、みんなで川の字になって眠るという生活が1か月ほど続きました。水泳部役のキャストは全員が参加しており、彼らは同じ釜の飯を食った戦友同士。ミーティングで妻夫木さんがみんなに活を入れたり、クールな玉木さんが撮了時に感動の涙を流したりしたほどの熱い現場で、彼らの青春そのものでした」
この夜の同窓会でも、思い出話は尽きることなく、宴は深夜まで続いた。
「もう20年以上経ちますが、いまも定期的に集まっているんですよ。基本的に店は貸し切り、“秘密の会”というなのでハメも外しやすい(笑い)。妻夫木さんは、どんなに忙しくても昔から必ず参加。とにかく優しくて、わいわい語り合うメンバーたちを見守っている役割だとか。逆に、玉木さんは率先して飲むタイプ。大好きなドイツのハーブリキュール『イエーガーマイスター』をぐいぐい飲みながら、仲間たちにも注いで回るので、最後は皆で酔っぱらってしまうそうです」(出演者の知人)
共演者のひとり、杉浦太陽(42才)も、コロナ禍前の2020年2月にインスタグラムで《年に一度の集まりでした! 撮影当時から20年!! 今も変わらずバカな話で盛り上がりながらw 笑って語れる仲間に感謝です》と、仲間たちとの記念写真を公開していた。
同じような集まりは、芸能界にいくつか存在するという。
「役者たちは、交友関係を気兼ねなく広げることが難しい。意外と共演者ぐらいしか親しくなるチャンスがないもの。だからこそ、多感な青春時代に出会った共演者たちは、部活動の仲間のような存在なのでしょう」(前出・映画関係者)