「じぇじぇじぇ」が『ユーキャン新語・流行語大賞』に選ばれてから早10年。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で主演を務めたのん(30)は女優はじめ、音楽に絵画とアーティスト活動にも邁進している。
彼女は独立を巡って事務所と“泥沼トラブル”となり、2016年には本名の能年玲奈から改名して再出発した。独立後は地上波などへの出演が激減。そんなのんに手を差し伸べたのが、女優の小泉今日子(57)をはじめ「あまちゃん軍団」だ。
「小泉さんは同作でのんさんの母親役を務め、プライベートでも娘のように可愛がっていました。成人祝いでミシンを購入してあげたこともありますし、小泉さんが主催する朗読会にお呼ばれしたこともある。女優の渡辺えりさん(68)とは一緒に東北の被災地を訪ねたり、渡辺さんプロデュースの舞台で共演したり。共演者からとにかく愛されています。
また、『あまちゃん』の撮影地で第二の故郷ともいえる岩手では、岩手銀行やJA全農いわてのCMに起用された。三陸鉄道のイベントに出演し、ローカルテレビで田植えに挑戦したりと地元企業から応援されてきた」(芸能関係者)
露出を徐々に増やし、4月からは『あまちゃん』の再放送がスタート。SNSでは〈朝からこれ見れるの最高〉と視聴者が懐かしんでいる。そして新たに手を差し伸べた大物がいる。
「6月末にリリースしたセカンドアルバムでは、今年1月に亡くなった元YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の高橋幸宏さんとコラボしています。のんさんが作詞作曲した『Knock knock』に、バックコーラスとして参加しました」(音楽業界関係者)
のんが歌手として初ステージを踏んだのは、高橋さんが主宰する音楽フェス『WORLD HAPPINESS 2017』。彼女の音楽の道を切り開いた恩人こそ、高橋さんだった。
今年6月に出演したラジオ『八木亜希子LOVE&MELODY』(ニッポン放送)でのんは、高橋さんについて「ギターいいねって褒めてくれたのが印象深いです。褒められて伸びました」と懐かしい思い出を振り返っていた。
「高橋さんは生前、彼女の才能に惚れ込んでいました。のんさんのアーティスト性には音楽業界の大物も引き込む力がある。これからも“サポーター”は途切れないでしょう」(音楽業界関係者)
※週刊ポスト2023年8月18・25日号