2016年にTBSに入社し、2021年2月のラジオ番組『安住紳一郎の日曜天国』を最後に退社した元アナウンサーの伊東楓さん(29)。現在は単身でドイツに渡って画家として活動している。伊東さん本人がアナウンサー時代を振り返り、彼女を支えた「秘蔵写真」とそのエピソードを語った。
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入社2~3年目の頃、心のバランスを崩してうつ寸前だったんです。当時はとにかく激務で、月に1~2回くらいしか休みがなかった。平日は朝の情報番組『あさチャン!』に加え、『はやドキ!』という早朝番組を掛け持ちしていたし、ほかにも4時間の生放送ラジオ番組を担当したり、バラエティの収録やロケがあったりして、本当に寝る時間がない。当時は「働き方改革」もなかったので、心も体も浪費していました。
その頃の私は、友人から連絡が来ても返信できず、交友関係も断絶。でも、そんな音信不通の頃でも唯一会っていたのが、写真に写っている2人の親友です。彼らは大学時代の同級生で、同じ放送研究会に所属していました。社会人になってからもずっと仲が良く、オフの日は引きこもりになりそうな私をいつも外に連れ出してくれた。月に1回は必ず3人で集まって、ご飯を食べたり、東京ディズニーランドとか横浜中華街とか色んな所にも遊びに行きました。
2人との他愛もない話が、心をリフレッシュさせてくれた。彼らのおかげであの頃の私は救われたんです。休みの日にひとりで引きこもっていたら、孤独に押しつぶされていたかもしれませんね。いまでもドイツから帰国した時は必ず会っているくらい仲良しですよ。