冠番組を多数抱え、バラエティー番組に引っ張りだこの指原莉乃(30)や、ドラマ・映画で演技が評価されている前田敦子(32)や大島優子(34)、自身がプロデュースしたアパレルブランドが大成功を収めている小嶋陽菜(35)など、卒業メンバーが華々しい活躍を見せているAKB48グループ。その中で異色の転身を遂げたのが、元バイトAKBメンバーの千代田唯さん(33)だ。現在は都内にある有名神社で神主を務めながらタレント活動をしているという。芸能活動を始めたきっかけについて、千代田さんはこう話す。
「もともと小倉優子さんとかモーニング娘。さんが大好きで、小さい頃からずっとアイドルに憧れていました。それで、どうしてもゆうこりんに会いたくて、立教大学在学中に芸能活動を始めたんです。
毎日放送のラジオ番組『ゴチャ・まぜっ!』にレギュラー出演したり、2011年には、『恋愛観察バラエティー あいのり2』(フジテレビ系)にも出演させていただきました。真実の愛は見つかりませんでしたけど(笑)」(千代田さん。以下同)
ところが、芸能活動は順風満帆にはいかなかった。なかなか芽が出ない中で、千代田さんが思いついたのが、「神主の資格を取る」ということだった。
「うちは実家が神社で、先祖代々神職の家系なんです。神社は素戔嗚尊(すさのおのみこと)という神様を祀っていて、素戔嗚尊は健康の神様でもあるので、健康祈願などで有名になっています。神主になるには資格がいるんですけど、おばあちゃんから『(資格を)取ってきたら?』と勧められて、23歳の時に取りました。その時は、“神主になったら肩書きが面白いから(タレントとして)売れるかなぁ”という不純な動機で(笑)。
神主になるには、2つの方法があるんです。神道や神主としての作法を教えている國學院大学か皇學館大学に通って資格を取るか、神社から推薦をもらって講習を受けて資格を取る方法です。私は実家の神社から推薦をもらって講習を受けました。1か月間毎日講習を受けて、お祓いの作法や神主があげる祝詞の読み方などを学んでいきました。作法の訓練で5時間正座したことが一番辛かったですね(笑)」