スポーツ

慶應・清原勝児が「プロ野球選手になって活躍したい」と告白 大学までの1年半をどう過ごすのか

声援への感謝を口にした清原勝児

声援への感謝を口にした清原勝児

 この夏の甲子園で、サラサラな髪を浜風になびかせ、103年ぶりとなる準決勝進出を果たしたのが神奈川の名門私学である慶應義塾だ。アルプス席を埋めたOBや系列校である慶応女子のOGらが大音量で応援歌の「若き血」「ダッシュKEIO」を歌い上げても、聖地が一番の盛り上がりをみせるのはやはり、清原和博の次男・勝児が甲子園に登場する場面だ。

 沖縄尚学との準々決勝では、クーリングタイムが明けた6回に先発した鈴木佳門(かもん)に代わって打席に。大歓声が注がれるなか、勝児はピッチャーゴロに終わるも、0対2の劣勢ムードを一変させ、その後の大逆転劇を呼び込んだ。打順が一巡し、6点を上げたところで、代打の勝児が2度目の打席に立つという珍事が生まれるところもまた、父譲りの“お祭り男”だろう。

 筆者は甲子園で慶應の試合がない練習日に、勝児の単独インタビューに成功した。

「すっごい声援をいただいて、感謝していますし、それを力に変えたいです。父からは『甲子園で野球ができるのは幸せなことだから次また勝てるように頑張れ』と連絡がありました。父からのアドバイスはそれほどないんです。いつも『全力でやれ』です」

 春のセンバツでは父も背負った「5」番のユニフォームを身に纏い、父が愛用したヘルメットの背番号部分を御守りとしてユニフォームに縫い付け、5番サードでスタメン出場していた。だが、春以降は打撃好調の仲間に定位置を奪われ、背番号「15」の現在は代打での出場が続く。しかも、この夏は神奈川大会からいまだ無安打だ。

「もちろん、スタメンを目指していますが、何よりもチームが勝つことを意識している。早く一本を打って、それがチームの勝ちにつながればいい。センバツの仙台育英戦では、(タイブレークの二死満塁のチャンスに)三振だった。その悔しさが忘れられないので、もし(準決勝・土浦日大戦に勝利したあと、決勝で)仙台育英と対戦することがあれば、悔しさを晴らしたいです。打撃の調子は上がってきています。甲子園という舞台で、もっと成長して、打席に立ったら楽しみたい」

 勝児には夢がある。

「プロ野球選手になって、活躍したい。もちろん、大学を経由することにはなりますが……」

 思わず聞き流しそうになってしまったが、これまで勝児が具体的にプロの夢に言及したことはなかったはず。いつも勝児を囲む記者は甲子園で通算13本塁打を放った父の話題に終始するから、意外と本人の夢を訊ねる機会はなかったのかもしれない。それとも甲子園という舞台に春夏と立ったことで、父の背を追うことが現実的な目標となったのだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン