「優勝賞金1000万円のボード」
──ところが直後、ギャロップも284点を叩き出します。結果、同点の場合は3点の人数が多い方が勝ちということで、ギャロップの勝利となりました。ギャロップは1点が2人いましたけど、そのぶん、3点は囲碁将棋より2人多かったんですよね。点数が並んだときの規定は知っていたのですか。
文田:知っていました。予選でも一度、同じようなケースがありましたし、説明も受けていたので。
根建:僕らに気を使ってくれているのか、中には「普通、1点の人の多い方が負けなんじゃない?」って言ってくれる人もいるんですけど、僕らは何一つ不満はないです。そういうものだと思っていたので。
──でも、あと1人でも3点をつけてくれていれば……とは思いますよね。
文田:確かにあと1人でもいればとは思いましたけど、悔しさは、ほとんどなかったですね。悔しいと思ったのは、最後、ギャロップさんに手渡される優勝賞金1000万のボードが出てきたときですね。金銭的な悔しさ。
根建:本当に1000万もらえるんだ、と。
──決勝のときは、どうしていたのですか。
文田:袖から見ていました。ギャロップさんとマシンガンズさんは両サイドに分かれて待機していたんですけど、僕らや金属バットは吉本の先輩であるギャロップさんの方にいて、超新塾とか三四郎などの東京勢はマシンガンズさんの方にいる感じでしたね。セコンドについているみたいな感じで、がんばってください、って。