近年、脚光を浴びている旨辛グルメ。辛さを標準化したアプリ「辛メーター」を主宰する映画監督の江口カン氏は、こう話す。
「2000年代に起こった第3次激辛ブーム(※第1次激辛ブームは1980年代半ば、第2次は90年代前半から後半にかけて起きた)に比べ、現在の第4次激辛ブームでは極端に辛いグルメが続々と登場し、辛さレベルが全体的に底上げされています。それに伴い、ちょい辛好きの辛さレベルも上がり、旨辛好きとして台頭しはじめているようです」
また近年は、唐辛子に花椒などほかの香辛料を足して作るメニューが人気だ。
「辛さの世界も多様化・細分化が進んでいます。唐辛子の種類を見分けて味の違いを楽しむ人もいて、辛さの度合いだけでなく、広く、深く、辛グルメを楽しむ傾向にあります」(江口氏)
“しびれるほど辛いのにやみつきになる旨さ”と噂の、東京で食べられる世界の旨辛料理10選を紹介しよう。
【日本】
AFURI辛紅「柚子辛紅らーめん」 1390円(※辛さによって価格が変わります)
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-2-2 新宿サブナード1丁目5番地
営業時間:11時~22時(21時45分 L.O.)
定休日:無
天然水仕込みの鶏清湯スープで作る「柚子塩らーめん」が評判の「AFURI」。系列店の「AFURI辛紅」では、鶏清湯スープに世界中の唐辛子を配合した特製スパイスを加え「柚子辛紅らーめん」として提供する。
「元々『AFURI』の優しい味わいのラーメンが好きでよく通っていましたが、一方で辛い物にも目がなくて。『柚子辛紅らーめん』が僕の2つの好物を掛け合わせた理想の味とわかり、すぐに虜になりました」と話すのは、旨辛グルメ好きを公言する加藤諒だ。
辛さは0丁目から8丁目までと、28丁目の10段階。
「お気に入りは結構辛めの6丁目です。舞台の後など疲れたときに食べると、スカッとしてストレス発散に最適です。辛いだけでなく、鶏や魚介のだしがしっかり効き、食べるほど味わい深さを感じます」(加藤)