女性にとって、時に誰よりも大きな支えとなるのが“女友達”。しかし、就職、結婚、出産、離婚など、ライフスタイルが変わればその関係性も変わり、疎遠になりがちでもある。
本誌『女性セブン』読者アンケート調査(「女性セブン倶楽部」会員・20〜80代女性に実施。期間は2023年7月25日〜8月1日、回答者数2161人)によると、「女友達がいる」と答えた人は約80%で、そのうち30年以上のつきあいがある人が49%を超えた。学生時代に出会い、大人になっても親交を持ち続ける人が多いようだ。
「心身ともに未熟な時期に同じ喜びや苦労を経験し、ともに成長してきた者同士は、共感できる部分が多いため、友達関係を築きやすいんです」
と、心理カウンセラーの石原加受子さんは言う(「」内以下同)。とはいえ、結婚や出産などでライフスタイルが変われば、お互いに共感できる点が減り、関係を維持するのが難しくなる人も多いが……。
「確かに女性同士では、収入や住まい、子供の有無などで嫉妬や劣等感が生まれがち。そこで縁が切れることも。
しかし、50代を過ぎると将来の選択肢が減り、人生を受け入れられるようになります。介護や相続といった共通の苦労を経験することで再び共感できる部分が増え、女友達のことも肯定的に受け止められるようになります」
つまり、切れた縁を結び直すことだってできるわけだ。あきらめないでほしい。
友達には前向きな言葉の花束を贈ろう
読者アンケートによると、女友達との関係を長く続けるコツは「距離感を保つこと」だという回答が8割を超えた。裏を返せば、距離感を見誤ると関係は破綻するということ。そうならないためにも、親しい友達にこそ気遣いや礼儀が大切だと、マナー講師の岩下宣子さんは言う。
「友達への礼儀として大切なのは、“正直でいること”です。たとえば、食事に誘われ、実際は時間があるのに忙しいなどともったいぶる人がいます。そういった見栄を張らない方がいい関係が続けられます」(岩下さん・以下同)
言葉の使い方も意識するといい。といっても、敬語を使うといったことではない。
「友達にかける言葉としておすすめなのは、うれしい・楽しい・ありがたい、といった前向きな言葉です。たとえば友達がつらかった経験を話したら、“大変だったね”と共感し、“話してくれて私はうれしい”とつけ加えれば、暗い気持ちも飛んでいきます」
逆に、相手が自分への礼を欠く場合、無理につきあう必要はない。礼儀とは思いやり。お互いを尊重すれば、自然と仲も深まるはずだ。
では、アンケート結果より、読者の声を紹介しよう。