ライフ

【薬を飲み続けるリスク】多剤併用が引き起こす “負の連鎖”を避けたいなら「優先順位」を意識することが重要

1回5種類以上飲む場合は副作用が出やすいという報告も(写真/AFLO)

1回5種類以上飲む場合は副作用が出やすいという報告も(写真/AFLO)

 長年、医師に処方されてきた薬は死ぬまで飲み続けるべきか、それとも減らすべきか。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師が薬を飲み続けるリスクを語る。

「高血圧や糖尿病と診断されて生活習慣病関連の薬でも、長期間の服用中に、副作用が出る恐れがあります。しばしば見られるケースが、低血圧や低血糖になり、ふらつきが生じての転倒です。骨折して寝たきりになったり打ち所が悪く命に危険が生じる場合もある。また、血液をサラサラにする抗血栓薬を服用していると、脳出血を起こした時に出血が止まりにくく、命の危険が生じます」(以下「 」内同)

 厄介なのは、一度に何種類もの薬を飲む「多剤併用」の問題だ。

「体の不調に合わせて様々な薬が処方されるようになります。1回5種類以上飲む場合は副作用が出やすいという報告もあり、薬の代謝にかかわる肝臓や腎臓に負担が生じて肝機能障害、腎機能障害を起こすこともあります」

 飲み合わせによって薬効を打ち消すという負の連鎖にも陥りかねない。とはいえ、自己判断での断薬は避けたい。

「抗血栓薬を患者の判断で勝手にやめると血液が固まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞を起こすケースもあります」

 無理な断薬ではなく、薬の「優先順位」を意識することが重要だ。

「持病の治療や進行を抑えるための薬は服用しないと健康を損ねます。ただし、血圧や血糖値などの数値を抑える生活習慣病の薬は、食事や運動に気を遣って生活習慣を改善することで減らせる場合もあります」

 薬に頼りすぎず、根本から健康を意識することが健康寿命を延ばす。

※週刊ポスト2023年9月1日号

関連記事

トピックス

岡田結実
《女優・岡田結実(24)結婚発表》結婚相手は高身長の一般男性 変装なしの“ペアルックデート”で見せていた笑顔
NEWSポストセブン
ウッチャンナンチャンがMCを務める番組『チャンハウス』
【スクープ】フジテレビがウンナン&出川MCのバラエティー番組で小学生発言を“ねつ造演出”疑惑 フジは「発言意図を誤解して編集」と説明、謝罪 
女性セブン
同区在住で農業を営む古橋昭彦容疑者は現行犯逮捕された
《浜松高齢ドライバー事故》「昭坊はエースピッチャーで自治会長をやっていた」小学生の列に突っ込んだ古橋昭彦容疑者(78)の人柄【小学2年生の女児が死亡】
NEWSポストセブン
くら寿司
《ピンク色の破れたゴムを…》「くら寿司」が迷惑行為に声明「厳正な対応を行う予定」実行者は謝罪連絡入れるも…吐露していた“後悔の言葉”
NEWSポストセブン
中学時代の江口容疑者と、現場となった自宅
「ガチ恋だったのかな」女子高生死体遺棄の江口真先容疑者(21) 知人が語る“陰キャだった少年時代”「昔からゲーマー。国民的アニメのカードゲームにハマってた」【愛知・一宮市】
NEWSポストセブン
巨人戦で審判の判定に抗議する中日・星野仙一監督(1999年、時事通信フォト)
“ジャンパイア”疑惑で考えるマスの傲慢 「球界の盟主・巨人」をどこまで特別扱いするかは「人類社会に共通する普遍的テーマ」である【中日ドラゴンズに学ぶ人生の教訓】
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認め全店閉店へ(左・時事通信フォト、右・HPより 写真は当該の店舗ではありません)
【こんなに汚かったのか…】全店閉店中の「すき家」現役クルーが証言「ネズミ混入で売上4割減」 各店舗に“緊急告知”した内容
NEWSポストセブン
動物言語学者・鈴木俊貴氏(左)と小説家の川上弘美氏が動物言語について語り合う
【対談】『僕には鳥の言葉がわかる』著者・鈴木俊貴氏と自らの小説に“鳥の言葉”を登場させた川上弘美氏が語り合う「動物言語が切り拓く未来の可能性」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
X子さんフジ退社後に「ひと段落ついた感じかな」…調査報告書から見えた中居正広氏の態度《見舞金の贈与税を心配、メッセージを「見たら削除して」と要請》
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレが関東で初めてファンミーティングを開催(Instagramより)
《新メンバーの名前なし》ロコ・ソラーレ4人、初の関東ファンミーティング開催に自身も参加する代表理事・本橋麻里の「思惑」 チケットは5分で完売
NEWSポストセブン
中居氏による性暴力でフジテレビの企業体質も問われることになった(右・時事通信)
《先輩女性アナ・F氏に同情の声》「名誉回復してあげないと可哀想ではない?」アナウンス室部長として奔走“一管理職の職責を超える”心労も
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン