インターネット上で個人間の商品売買ができる「フリマアプリ」では、昭和のアイドルグッズが多数出品されていることはご存じだろうか。専門店を渡り歩くより効率良く商品と出合える点で、アプリが強い味方になるのだ。
時代を如実に反映した何でも揃う売買アプリ
売りたいものを手軽に出品し、買いたいものを安く購入できる──。フリーマーケットのようにユーザー間で売買ができるフリマアプリは、外出自粛を強いられたコロナ禍や、現在の物価高を背景に利用者が増加傾向にある。取り扱う商品も衣服に書籍、雑貨、食品など幅広く、一般的なオンラインショップに比べてもほとんど遜色ない品揃えだ。
「主流はメルカリ、ラクマ、PayPayフリマの3つです。なかでもメルカリは圧倒的なシェアを誇っており、初心者でも扱いやすいアプリといえるでしょう」
こう語るのは、フリマアプリやネットオークションの魅力を伝え続けている専門家・川崎さちえ氏だ。
「ラインナップは時代を反映しています。数年前のレトロブームを受け、昭和アイドルのグッズも多数見受けられます」(川崎氏)
人気アイドルの出品は豊富レアなアイドルには高値が
かつて夢中になったアイドルのグッズも、フリマアプリがあれば家にいながらスマホひとつで入手できる。ブロマイドやポスター、表紙を飾った雑誌など、出品されているものは多岐にわたる。
「圧倒的に数が多いのは女性アイドル。人気の高かったピンク・レディーや松田聖子、中森明菜といったトップスターのグッズは大量に出品されています」(川崎氏)
1970年代から1980年代にかけて活躍したアイドルは百花繚乱。日本経済が好調だったことも相まって、巷に出回ったグッズの数も種類も豊富だ。一方、当時、人気の高くなかった、知る人ぞ知るアイドルのグッズに高値がつくことも少なくないという。
「名を残す前に引退したジャニーズJr.が表紙の雑誌が高額で取引されているのが代表例です。女性アイドルについても同様の傾向が見られます」(同氏)
それでは、実際にどんなものが、どのくらいの価格で出品されているのか紹介しよう(*掲載商品・価格は執筆時点のもので、同種の商品は売却済みで入手できないこともあります)。