同期のアイドルとしてデビューした松本明子(57才)と森尾由美(57才)。デビュー40周年を迎えた2人が、当時と今の関係を明かします。【前後編の後編・前編から読む】
1980(昭和55)年に松田聖子がデビューしたのを皮切りに、多くのアイドルが誕生した1980年代。なかでも、小泉今日子(57才)、中森明菜(58才)、松本伊代(58才)らがデビューした1982(昭和57)年は、数々の伝説を生んだアイドルが集結したことから、「花の82年組」と呼ばれた。
その翌年にデビューしたのが、松本明子、森尾由美をはじめ、大沢逸美(57才)、桑田靖子(55才)、小林千絵(59才)、木元ゆうこ(56才)、徳丸純子(57才)だった。先輩アイドルたちの強烈な光にあてられたのか、彼女たちは目立った活躍ができず、「不作の83年組」と呼ばれた。
最高のタイミングで同期が結集
松本明子(以下・松):私たち同期が集まったのって、いっちゃん(大沢逸美)のおかげなんだよね。10年前に番組の企画で「同期に会いたい」って呼びかけてくれて、そこでまず、私と千絵ちゃん、靖子が、ドッキリをしかけるみたいな感じで番組に出たんだよね。それが30年ぶりの再会。
森尾由美(以下・森):私はその後かな。たまたま、お昼の情報番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のロケでいっちゃんと会って、合間にこっそりスマホの番号をもらったの。後でいっちゃんから、「由美ちゃんは昔、話しかけにくかったから、すごい勇気を出して渡した」って言われて(笑い)。私は私で、いっちゃんは同期のリーダー的な存在だったから話しかけづらくて……。そんな彼女が私に声をかけてくれたから、すごいうれしかったの。すぐに電話したわ。
松:シアトルにいた純子にも声をかけて、彼女が帰国したタイミングで同期の7人で食事に行ったんだよね。
森:タイミングがよかったよね。みんな40代半ばで、それぞれの生き方や仕事が確立していて、育児も手が離れて……。気持ち的にも時間的にも余裕が出てきたときだった。
松:そうね、それからはランチに行ったり、誕生会をしたり……。LINEグループも作ったしね。神がかったタイミングと縁で結ばれたアイドルであり、女将さんの風格を兼ね備えた7人、ということで、“お神セブン”って名付けてね。
森:食事に行くと皆、話のネタが尽きなくて、お昼に集まると、お店が閉店するまでずっとしゃべっているの(笑い)。
松:で、そのうち「このメンバーで何かやりたいね」ってなったんだよね。
森:そうそう。私たちはアイドルとしてやり残したことがいっぱいあるから(笑い)。