芸能

《出演激減の真相》小林稔侍(82)直近で目撃された「俳優としての生き様」いつしかドラマで見かけなくなった事情

小林稔侍

俳優・小林稔侍

「彼が僕を導いてくれました」──東京から遠く離れた思い出の地・愛知に駆けつけ、豊田市内のホテルで大切な人との最後の別れを惜しんでいたのは、映画、ドラマでバイプレーヤーとして欠かせない存在の俳優・小林稔侍(82)だった。

「身長180センチでもともと細身の小林さんですが、当日は一回り小さくなられたように見えました。関係者に付き添われて現れたスーツ姿の小林さんは、ソファーに腰を下ろすと、天井を見つめて1度、深くため息をつかれていたのが印象的でした」(出席者)

 7月10日、今年3月25日に多臓器不全のため、76歳で亡くなった映画監督の黒土三男さんの偲ぶ会が行われていた。この日は20名を超える参会者が集まり、在りし日の黒土さんを偲んだ。

 黒土監督は、1978年から翌年にかけて放送されたテレビドラマ『コメットさん』(第2期 ・TBS系)で脚本家デビューし、『オレゴンから愛』(フジテレビ系)や長渕剛主演の『とんぼ』(TBS系)など数多くの作品を手掛けた。その後も長渕を主演に1989年の映画『オルゴール』で初監督を務め、『英二』でもタッグを組んできた。この他にも数多くのテレビドラマの脚本を担当するなか、2018年に監督として指揮をとった『星めぐりの町』で主演を務めたのが小林だった。

「高倉健さん主演の『鉄道員(ぽっぽや)』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞している小林さんですが、『星めぐりの町』は76歳にして初めて巡ってきた主演作でした。映画では、妻に先立たれた実直な老人役の小林さんと、東日本大震災が原因で心を閉ざした少年が出会い、生きることに向き合う姿が描かれています。偲ぶ会は黒土監督の移住先で、同映画の撮影の地でもあった豊田市で行われました」(映画会社関係者)

 今年で芸歴62年目を迎える小林は、故・高倉健さんに憧れて和歌山県の高校を卒業後に上京。今でこそ名脇役と言われているが、1962年に東映ニューフェイスとしてデビューしてからしばらくは、なかなか芽が出ることはなかった。そんな小林にとって映画で主演を務めることは長年の「夢だった」という。

「『星めぐりの町』で12年ぶりにメガホンを取った黒土監督は、当初から主演は小林さんに任せることを決めていました。小林さんも、まだ台本も出来があっていない中での出演オファーを受けました。ただ、主演という話は後日、聞いて驚いたそうです。

関連記事

トピックス

無罪判決となった須藤早貴被告
《紀州のドンファン・13億円の遺産》「私に渡したいって…」元妻・須藤早貴被告が無罪判決で勝ち取る「13億円遺産相続」のゆくえ 野崎さんきょうだいら・田辺市との“3すくみバトル”
NEWSポストセブン
民事裁判は今年11月26日、新井氏に165万円の支払いを命じた判決が確定している
【今度は「胸と太ももを触られた」と主張】群馬・草津町長からの“性被害でっちあげ”の罪に問われた新井祥子・元町議 初公判で主張した“わいせつ行為”の内容の不可解な変遷
NEWSポストセブン
渡辺氏から直接、本誌記者が呼び出されることもあった(時事通信フォト)
《追悼・渡辺恒雄さん》週刊ポスト記者を呼び出し「呼び捨てにするな、“ナベツネさん”と呼べ」事件
週刊ポスト
平原容疑者の高校生時代。優しい性格だったという
【北九州・女子中学生刺殺】「まさかあいつが…」平原政徳(43)の高校クラスメイトが語った素顔「バスケ部で、喧嘩を止めるタイプだった」優しい男が凶悪犯に変貌した理由
NEWSポストセブン
送検時の平原容疑者(共同通信)
「大声出して何が悪いんだ!」平原政徳容疑者(43・無職)、事件3日前に「大量のカップ酒」空き瓶が…ゴミ収集車が行った後に 近隣住民が感じた恐怖【北九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
杖なしでの歩行を目指されている美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、「海外渡航はもうおしまい」と決断か 来年度予算から地方訪問同行職員の航空チケット経費が消滅 過去の計128回海外訪問も韓国訪問は叶わず
女性セブン
筒香嘉智が今季を振り返る(撮影/藤岡雅樹)
【筒香嘉智インタビュー】シーズン中に電撃復帰した“ハマの主砲”が喜びを語る「少しは恩返しできたかな」「最後に良い感覚がやっと戻ってきた」
週刊ポスト
球界の盟主が”神の子”に手を差し伸べたワケは(時事通信フォト)
《まさかの巨人入り》阿部監督がマー君に惚れた「2009年WBCのベンチ裏」 幼馴染・坂本勇人との関係は「同じチームにいたくない」
NEWSポストセブン
中居正広
【スクープ】中居正広が女性との間に重大トラブル、巨額の解決金を支払う 重病から復帰後の会食で深刻な問題が発生
女性セブン
今オフのFA市場で一際注目を集めた阪神の大山悠輔(時事通信フォト)
もし、巨人が阪神・大山悠輔を獲得していたら…レジェンドOBが侃々諤々「一体、どこを守らせるつもりだったんですかね?」
NEWSポストセブン
大河ドラマ初出演、初主演の横浜流星
横浜流星、新大河ドラマ『べらぼう』撮影でアクシデント “祠を背負って何度も猛ダッシュ”で…想像を絶する「根性」
女性セブン
ワールドシリーズを制覇し、3度目のMVPを獲得した大谷翔平(写真/AFLO)
【故郷で異変】大谷翔平 「グッズ爆騰」で「小学校時代の直筆手紙」が”閲覧不可”になっていた
NEWSポストセブン