テレビ・映画の映像系では遅咲きながら、今やCMやドラマも引っ張りだこの“イケオジ俳優”吉田鋼太郎(64才)。渋い役からコミカルな役までこなす名俳優が、8月中旬の炎天下、都心の複合型施設でテレビでは見せない甘い表情と声を出していたお相手は……2才の愛娘だった。
目撃した40代女性は「店内で小さな女の子が『パパ―!パパ―!これやろうよ~』って呼び掛けると、吉田さんは人差し指を口に当てて、『シーッ!』って。お子さんに注意をしつつも、サングラスの上の眉尻が下がり、『これね、うん、やろうね~』ってデレていらっしゃいました。声が特徴的なので、すぐに分かりました」と仲睦まじい親子の様子を話す。
一緒にいた妻もキャップこそ被るものの、周囲の視線を気にする様子はなく、そんな父娘を微笑ましそうに眺めていたという。
「優しくお子さんに話しかける姿から吉田さんの溺愛ぶりが伝わってきました。年を取ってから授かったお子さんというのもあり、なおさらかわいいのでしょう。本当に家庭円満そうで、ほのぼのしました。コーヒーショップで買った飲み物を片手に、仲良く並んで歩いていいました」(前出・40代女性)
吉田といえば、2000年代から演出家の故・蜷川幸雄さん(享年80)のシェイクスピアの舞台などで主演を務める演劇界の名優だった。
演劇の世界で生きていくかと思われた吉田が映像界に本格進出したのは、2010年に小栗旬(40才)が監督した映画『シュアリー・サムデイ』への出演だった。映画出演の経緯にはこんなエピソードが。
「蜷川さんの舞台で吉田さんと何度も共演していた小栗さんが、『もっとテレビや映画にも出てください!』と引っ張り出したのがきっかけです」(演劇関係者)
そこから2013年の大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)で堺雅人(49才)演じる半沢の良き上司役、翌2014年のNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』の炭鉱王役で、一気に飛躍していった。2018年、2019年に『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で田中圭(34才)の恋人役を演じると、すっかりお茶の間の人気者に仲間入りを果たした。