元ボクシング世界チャンピオンから俳優・タレントに転身し、長く活躍しているガッツ石松さん(74)。1974年に、アジア人として初のWBC世界ライト級チャンピオンに輝き5回防衛。「ガッツポーズ」で一躍人気となり、引退後は芸能活動を本格的にスタートさせ、人気ドラマ『北の国から』(フジテレビ系)やNHK連続テレビ小説『おしん』などで活躍した。タレントとしては、バラエティ番組で「OK牧場!」「ラッキー7の3」などの発言を連発し笑わせてくれた。最近はテレビで見る機会がめっきり減ったが、ガッツさん、いかがお過ごしか。ガッツさんのいる事務所を訪れると、椅子に腰を下ろした姿はずいぶん痩せていた。ガッツさんに話を聞いた。【前後編の前編】
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そう、確かに痩せたね。やっぱり70歳を過ぎると自然とね。子どもの頃は家が貧乏だったから、食えるようになってからは美味いものをたくさん食ったけど、もうそんなにあれもこれもたくさん食いたい、とは思わなくなった。その日のコンディションと相談しながら、無理して食ったりしない。でも、年とって太るより健康にいいんじゃない?
大病はないよ。したことない。盲腸ぐらいだな。女房が岩手の実家で最初の子(長女)を産んだとき、当時、私は東洋ライト級チャンピンでね、ノンタイトル戦を終えて駆けつけたら、盲腸が暴れ出したので入院したんだよ(笑)。病院はよほどじゃないといかない。検診? なんのために行くの? 自分の身体は自分でよくわかってる。昔から自分が自分のトレーナーだから、自分で調整する。コンディションが悪くなっても、休んだりすれば自然と治っていくから。
今は毎日、のんびりしてるよ。名前がガッツさんだからって無理して、ガッツガッツ仕事する必要ないと思うし。YouTubeの出演依頼はちょくちょくあって、「来る者拒まず」だから仕事がくればやる。でも、YouTubeはよくわからないからなぁ(笑)。