高効率なエコ照明やデジタルバッテリーテスターなどのインダストリアルプロダクトに定評がある大作商事が販売している電池不要の懐中電灯が、さらなる進化を遂げた。それが、4代目となる『ナイトスターJP』だ。
本製品は災害時でも確実に光を供給できる発電式LEDライトで、1秒間に2〜3回、30秒間振り続けると、本体のコイル内で電流が発生し、LEDの光に変換される。その光がリフレクター(光や音などの波を反射させる装置。)とレンズに照射され、約20分間点灯する。
充電直後は30cm先を約776ルクスの明るさで照らすので、暗闇でも約10m先まで視認可能。光が弱まったら振り動かせば、何度でも発電・点灯する。
「電球は5万時間点灯可能な長寿命のLEDを採用。たとえつけっぱなしにしても約6年間持続するため、電球交換の必要がありません」(同社代表取締役の大作一平さん・以下同)
たとえ長期間放置しておいても、振れば必ず点灯するという。
「乾電池やリチウム電池は化学反応によって自己放電し、徐々に劣化します。しかし、本製品が搭載しているキャパシタ(充放電部品)は化学反応しないため、それに伴う劣化がなく、10万回程度の充放電も問題ありません」
コイルの中を行き来するのは「ネオジム磁石」と呼ばれる永久磁石。品質が変わらない部品を組み合わせることで、半永久的な使用が可能になる。
さらに、本製品は衝撃や温度・水にも強い。
「素材はオートバイの風防などにも使われている、プラスチックの中でも最高レベルの耐衝撃性があるポリカーボネート樹脂。加えて、完全一体化の密閉構造は継ぎ目がなく頑丈。1.2mの高さからコンクリートに落下しても正常に点灯します」
点灯可能温度はマイナス40〜55℃。完全防水設計で水深100mまでの水圧に耐える。水中に落としても内部の空気が浮力となり、発光面を上にして浮き上がる。蓄光性のスイッチ部分も樹脂製なので金属接触による火花発生の心配がなく、引火や爆発などの二次災害も防いでくれる。
劣悪な環境下でもタフな活躍が期待できる本製品は各方面で評価が高く、すでに地方公共団体や消防署・空港など50か所以上の官公庁などで防災用懐中電灯として採用されている。
2012年実施の市民アンケート(宮城県仙台市「東日本大震災に関する市民アンケート調査」より)によると、「震災前に備えていたもの」の第1位は「懐中電灯・ろうそく」で、そのうち約97%が「役に立った」と回答した。
9月1日の防災の日に際して、災害時に確実に役立つ本製品の導入を検討してはいかがだろう。